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エンジニアの生き方

産休、育休に見る働きやすい環境づくり。「育児・介護休業規程」という制度を中心に見てみましょう。

アルトナーでは、社員の「働きやすい環境づくり」という視点で、様々な取り組みを行っています。ひとえに「働きやすい環境づくり」と言っても、その人の状況やライフプランによって、求めているニーズは様々。その一つ一つに対して耳を傾け、また社会的な要請に対しても、真摯に捉えて取り組みを行ったり、必要な制度を設けて整備しております。

ここでは、その中の一つ「産休(産前・産後休業)や育休(育児休業)」について、アルトナーがどのような制度を設け、対応しているのかということと、それを利用するにあたって具体的に、どのような手続きや流れになるのかを見ていきたいと思います。これらの取り組みや制度が必要であれば、女性に限らず、男性も積極的に活用していくことが、安心してエンジニアとしてのキャリアを歩み続けるための一助になるのではないでしょうか。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

「育児・介護休業規程」を利用して、産休、育休は基本的に
産前6週間前から、お子さんが1歳になるまで取得できます。

アルトナーでは、育児・介護休業法に基づいて「育児・介護休業規程」を設けています。この制度に則って、基本的に産前6週間前からお子さんが1歳になるまでお休みをすることができます。また、例えば1歳になって保育所などへ入所できない理由などがある場合は、さらに延長して休業することも可能です。

男性が育休を取得するのは難しいのでしょうか?

男性が育児休業をなかなか取りづらいというのは、まだまだ一般的な思いや考え方として存在しているのは確かなのですが、男性の育休については、アルトナーのCSRで策定されている「一般事業主行動計画」の中で、男性社員の育児休業取得率を30%以上にするという目標が掲げられている通り、そこは、女性に限らず、男性にも積極的に育休を取ってもらいたいという思いがあります。

当然、配属先の企業での業務にも関係することですので、まずはエンジニア自身がその制度を使いたいというお話を、アルトナーの担当営業、人事グループ、いずれでも良いので申し出ることが大切です。『会社の制度として設けている限りは男性にも使って頂きたいので「使いたい!」と声を上げてもらいたい。』と人事グループの猜山 高志マネージャー(以下:猜山さん)は言います。そこから、配属先企業との調整など、その人の要望なども含め、納得できる案を提示していくことが可能になります。

Profile

管理本部 人事グループ
マネージャー 猜山 高志(あべやま たかし)

〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉

猜山さんは、男女問わず従業員に、会社としてのこの「育児・介護休業規程」という制度をより活用してもらえるように、社内のイントラネットの掲示板での案内をはじめ、この制度の告知頻度を上げるという取り組みも行っています。

失効した有給休暇を「子を養育するため」に活用

また、この制度は「育児・介護休業規程」という名の通り、産休・育休だけでなく、年次有給休暇が失効しても、失効分を小学校就学の始期に達するまでのお子さんを養育するために使用できます。


これは、アルトナーが目指している、法律に定められた内容を上回る制度づくりの中の一つの成果で、他にも、現場を知る社労士などの声なども参考に良い制度を作っていこうとしています。猜山さんは「出産は女性だけの話ですが、育児となると男性も関わってきますし、今後介護をされる方も増えてくると思うので、この制度自体は全従業員に知っておいて頂きたい。」と考えています。

産休、育休の休暇取得の申請や手続きの基本的な流れ。

お子さんの生まれるタイミングは正確には分からないものですが、まずは、出産予定日を基準にして、産前休暇、産後休暇を申し出ます。これは勤怠の一部として届け出すれば休暇を取ることが可能です。

産前休暇に入り、実際にお子さんが生まれたら、出産日を人事グループに報告し産後休暇に入ります。その間に、いつから育児休業したいという申出書を提出することによって、お子さんが1歳になるまで育児休業することが出来るというのが基本的な流れになります。休業中の扱いと復職後の扱いについては、申出書を提出したあとに通知をもらいます。

育児休業中は給付金を受け取ることが出来ます。
給付手続きの申請は人事グループのサポートで行います。

産前・産後休暇、育児休業中は、健康保険組合、ハローワークからそれぞれ給付金が支給されます。正確な金額は健康保険組合、ハローワークが決定しますが、出産手当金ですと概ねお給料の3分の2程度と考えておくと良いそうです。育児休業中は、社会保険が免除になりますから、お子さんを出産された方への経済的負担は軽くなっています。また出産育児一時金についても健康保険組合から支給されるのと、アルトナーからは出産お祝い金をいただけます。

これら育児休業中の給付金や、出産一時金の健康保険組合への申請は、人事グループが間に入って会社経由で給付手続きを行います。もちろん、不安や疑問点に答えてもらうなど、サポートもしてもらえます。

職場復帰は、お子さんが1歳になるタイミングのひと月半前から動き出し、
できるだけ早く復職が決まるようにサポートします。

育児休業中の心配事になりそうなのが、復職した際の就業先のことです。もともと配属されていた企業へ復帰することが予定されている人はともかく、そうではないケースも当然ありますので、決まっていない場合には不安に思うこともあるでしょう。今のところ元の配属先への復職と、そうでない場合の割合は約半分だそうです。

アルトナーの人事グループは、まず復職するまでをケア、サポートします。復職の不安を少しでも軽減できるよう、休業中も書面・メール・電話などで、構いすぎず、離れすぎず、適度なコンタクトへの気遣いにも配慮しながら連絡を取ってくれます。そうした中、人事グループは復職の時期を含め担当の営業所と連携し、配属先の場所、業務内容、勤務時間なども検討しながら新たな配属先の確保に動きます。

「請負・受託グループ」で働くという選択肢にも注目です。

派遣としての配属先以外にも、アルトナーの「請負・受託グループ」で働くという選択肢もあります。これはアルトナー社内での業務になるので、相談しながら、時短勤務など割と自由度の高い労働条件で契約することができます。


アルトナーでは「多種多様な人財活用の推進」も中期経営計画の基本施策の一つとして掲げていて、仕事を拡大しているところです。女性エンジニアがキャリアを生かしていくため、また、産休・育休明けの復職先の受け皿として、アルトナー出身者に限らず女性全般に募集を行っているのです。子育てに一区切りついた女性なども安心して働けるのではないでしょうか。

「できるだけ早く営業と連携して、どこどこに復職ができますよという話をしてあげるように心掛けています。実際に、お子さんが1歳になるタイミングのひと月半前から動き出して復職までをサポートします。」猜山さんのこの言葉からも、できるだけ育児休業中のエンジニアの不安を払拭するために、細やかな気遣いを伺い知ることができます。

また、出産や育児のために一旦会社を辞めた女性エンジニアのために「ジョブ・リターン制度」も設けています。これは、出産や育児などを理由に円満にアルトナーを退職された、離職期間が10年以下のエンジニアを再び正社員として受け入れる制度で、応募すれば選考の上改めて採用してもらえるというものです。

産休、育休などに関しての、人事グループからのメッセージ。

「産休、育休などに関して、まずは何でもいいので、子育てに関して仕事に支障が出るのであれば相談をしてほしいです。アルトナーとしては前向きに相談に乗って、両立ができるようにサポートしていきたいと考えています。子育てするための時短勤務制度や、時間外労働免除などの要望も配属先と調整していければと思っています。また、意見や要望などの声も寄せていだき、会社としての制度の中で、できる限り働く環境を整えるサポートをしたいと考えています。」

これからアルトナーを背負っていく人たちが
より働きやすい環境を作りたい。

猜山さんは、アルトナーの従業員の年齢構成では、若手が圧倒的に多いことを鑑み、これからアルトナーを背負っていく方々にとっての働きやすい環境を作っていくことは重要なことだと考えています。加えて、すべての従業員がどうすれば働きやすくなるのか試行錯誤を繰り返し、計画を立てて、様々なニーズに対応した「働きやすい環境を作る」ことは、会社のためにも従業員のためにも必要不可欠なことだと言います。

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