エンジニアは自身のスキルが市場評価される仕事。アルトナーには上司や同僚と勉強会を行いスキルアップできる環境があります。

K.S.さん(以下:Kさん)は、ADASと呼ばれる自動車の先進運転支援システムの研究開発に携わるなかで、より深い理解で業務を推進し、視野を広げるために、難関と言われるE資格をはじめ、様々な資格を取得。どのような業務に対しても、高い付加価値を提供できるエンジニアを目指し、さらなるスキルアップに励む毎日を送っています。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

Profile
ハイバリューグループ
モデルベース K.S.

理工学部 情報理工学科
2021年新卒入社 20代
〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉

父親の姿に憧れて目指したエンジニアの道。
専攻した情報理工学では実務に転用できる研究成果を得ました。

父親がエンジニアで、幼い頃から、趣味としてパソコンやゲーム機を楽しんでいる姿を見て憧れを抱くようになったKさん。中学を卒業する頃には、将来はエンジニアを目指すと決めていたと言います。

その後、ソフトウェア領域への興味が深まり、大学では情報理工学を専攻。数理最適化という手法を用いて、工場の生産能力向上を検討する数理モデルの構築を研究し、そのまま実務に転用できる知見を得られるほどのモデルとなりました。

研究のなかで訓練された「課題に対して自ら情報を集め、知識を整理したうえで戦略とスケジュールを立てて実行する」能力は、どんな業務にでも活かせる、エンジニアに不可欠な素養だと感じています。

エンジニアは自分自身が商品であり、能力向上を実感できる仕事。
可能性を最大限拡げるために、アルトナーに入社しました。

就職では当初からソフトウェア開発系の職種を志望していましたが、合同会社説明会でアルトナーを回ったとき、「技術者派遣によって様々な企業で経験を積む働き方もあるのか」と印象に残ったそうです。

アウトソーシングエンジニアという働き方は、自分自身が商品であり、能力向上を他の職種に比べて、より実感できて評価につなげることができるとKさんは考えています。会社の発展のためには自分自身の技術を磨き、配属先で力を発揮することが不可欠だという自覚も持てます。そのなかでも、アルトナーは顧客企業が多く、自分に合った業界や働き方が見つかりやすいです。さらに、転職支援制度が充実していて、この先のキャリア設計やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる会社であることに魅力を感じ、入社を決めたそうです。

エンジニアに必要なのは知識とスキルだけじゃない。
アルトナーの研修担当者は目を配り、指摘してくれます。

入社時はコロナ禍であったために、同期社員との交流ができるかどうか心配を抱えていました。しかし、研修で課題について同期で話し合うことを通してコミュニケーションを重ね、今も続く関係を育むことができたとのこと。

基礎研修では車の自動変速システムの構築を通じて、MATLAB/Simulinkを学びました。同期の仲間と解決法を議論し、各々の方法で完成させていく経験がとても楽しかったとKさんは言います。また、カスタマイズ研修では現在の業務で使うCANoeを習得。各自で異なる研修内容へ移行するなかで、研修担当者の綿密な個別対応がありがたく、そのおかげで、配属先でスムーズに業務に入ることができたそうです。

配属まではカスタマイズ研修に専念するとともに、配属先の業界を可能な範囲で調べ、理解を深めるよう努めました。「絶対解」がない実務を行っていくうえで、自分で考える力は必要不可欠。これを身につけることができたアルトナーの研修にとても感謝しているそうです。

元々物静かな性格であったKさんは、配属先でのコミュニケーション面で不安がありましたが、研修中に積極的な挨拶や受け答えを意識して行うことで改善。営業担当者からも数々の激励の言葉をかけてもらい、自信を持って配属先に向かうことができたとKさんは言います。

自動車の先進運転支援システムの研究開発に携わるなかで、
「日本ディープラーニング協会 E資格」を取得しました。

Kさんは現在、今後の自動車技術の中枢を担うADAS(先進運転支援システム)の研究開発に携わっています。この機能は、外界の情報を画像・音波・電磁波などから検知し、その結果から障害物を判定、事故を起こさないように車を制御して運転者をサポートするものです。

こうした最前線の業務をより高いレベルで遂行したい、そんな想いから難易度の高い「日本ディープラーニング協会 E資格」を取得しました。所属チームの上司のエキスパートから勧められたことがきっかけで、先輩も先行して取得していたことや、同時期に複数人受験することもあり、この協力して勉強できる環境を活用したいと、受験を決意したとのこと。今後の業務や配属先の選択肢が広がることに加え、AIは益々の発展が見込まれる領域ですから早く取得しておこうと考えたそうです。

E資格とは

一般社団法人日本ディープラーニング協会が認定するAIエンジニア向けの資格で、ディープラーニングの実装をリードする人材を増やすことを目的に設立。受験に際して協会認定のプログラムを受講し、AI関連の知識を習得するとともに、実際にディープラーニングを用いたプログラムの作成が求められる。

平日は就寝前1時間、休日は3〜4時間勉強に励み、受験するメンバーと毎週勉強会を行って取得したE資格は、お客様からも評価されました。また、E資格の認定プログラムを通じてpythonの習熟も進み、データ解析の業務でも使用するため、実装能力の向上は大きなメリットになったとKさんは振り返ります。

資格取得はエンジニアの市場価値を高めてくれます。
アルトナーには資格取得援助制度をはじめ、
様々なサポートがあります。

その他にも、KさんはTOEIC、応用情報技術者試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験など複数の資格を取得しています。

TOEICは大学生の頃から定期的に受験していて、仕事をするうえで英文の読み書きが不可欠なため、今も勉強を続けています。IPA系試験は大学時代に基本情報技術者試験を取得し、その勉強の延長で応用情報技術者試験を取得。そして、エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、応用情報取得後、高度試験として何を受験するか上司のエキスパートに相談し、勧められて取得したもので、お客様からは「この資格を取得しているなら任せたい仕事がある。」と言われているそうです。

Kさんが積極的に資格を取得するのは、様々な形で日々の業務に活かせることに加え、エンジニアとしての市場価値を高めるためだと言います。エンジニアサポートはアルトナーの経営理念であり、受験費用を会社が負担する資格取得援助制度などがあります。「受験費用を気にせず、精神的なハードルを下げることにつながっていると思います。」とKさんは言います。

また、エンジニア同士の強いつながりもアルトナーの特長です。E資格取得の際には、勧めてくれた上司のエキスパートも勉強会に参加し、要点整理や補足説明をしてくれたそうです。Kさん自身も、勉強法や内容の相談を受けるとアドバイスをしたり、資格に関して一緒に調査するなど、後輩の受験サポートを行っているそうです。

今後はIPA高度試験の取得が目標で、現在はネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリストを検討中とのこと。Kさんが目指すのは高い順応性を持ち、どのような配属先でも自身の知識を活用し、それぞれに合った価値を提供できるエンジニアです。将来的に分野を絞ることがあるとしても、今は自身の可能性を探るべきだと考えています。

Kさん1日の業務の流れ

Kさんの1日の業務の流れは、8時30分に出社してメールチェックや1日の業務整理を済ませてから、業務を開始。検証ツール作成、実際の検証/資料作成、実車作業立ち会いなどを行います。昼休憩を挟んで、午前と同様の業務と、各種会議に適宜参加して、17時30分に退社します。

アルトナーの仲間と一緒に研鑽しながら、
付加価値を提供できるエンジニアを目指します。

最近、配属先の同僚から頼られることが増え、「Kさんなら任せられる。」という言葉がモチベーションになっているというKさん。目指すエンジニア像は、高い汎用性を持ったエンジニアで、どのような配属先でも自分の知見に裏打ちされた付加価値を提供できるエンジニアでありたいと考えています。目標はチーム上司のエキスパート。新技術や業界の流行に対して関心が高く、いち早く自身の業務に取り入れて活用する姿勢を見習っています。

スノーボードでの写真

チームには5名ほどアルトナーのメンバーがいて、ほぼ毎日ランチを共にし、情報交換しています。休日には、他部署のアルトナーの方々ともスノーボードやフットサル、キャンプなどの様々なアクティビティを一緒に楽しむなどしてリフレッシュ。1人でするゲームやプラモデル制作もリラックスできる時間です。

フットサルでの写真

エンジニアを目指す学生にメッセージ

常に高い目標を設定し、資格取得しながらスキルアップするKさんから、エンジニアを目指す学生たちへのメッセージです。「エンジニアは、業務で必要な技術と、業務を超えて今後、活かせる知識の双方の習熟が求められます。自分の専門領域に絞らず、様々な領域に関心を持ってください。アルトナーには、多様な領域の顧客企業に、最前線で戦ってきた優秀なエキスパートがいらっしゃり、彼らは実戦で培った、活きた知識を持っています。先輩を通じて仕事への関心や理解を深め、広げ、自分の糧にしながら、一緒に成長していきましょう。」

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