請負・受託グループで活躍するエンジニア対談
アルトナーの請負・受託グループは、顧客企業の設計開発業務を受注し、設計開発から設計技術周辺に至るまで幅広いニーズにお応えしています。チームで業務を請け負い働いているため、チームワークが良く職場環境は和気あいあいとした雰囲気です。今回は請負・受託グループ東日本ECで活躍する2名のエンジニアの声をお届けします。
ビジネスモデル
電気・電子 エキスパート T.K.
生物理工学部 電子システム情報工学科
2007年 新卒入社
〈役職・業務内容は取材時のものとなります〉 請負・受託グループ
電気・電子 K.R.
理工学部 生命科学科
2023年 既卒・第二新卒
〈役職・業務内容は取材時のものとなります〉
自らの技術で価値を創造するエンジニアの魅力
エンジニアを目指したきっかけを教えてください。T.K.(以下:T) 私はおもちゃをよく壊す子供だったのですが(笑)、そこから次第にモノを作る方に興味を持ち始めました。その後、大学で電気や電子の特性や回路・半導体の研究を行ううちに、学生時代に学んだことを活かした仕事がしたいと考えるようになったのがきっかけです。自分の技術で生みだしたモノが形になり、世の中に出て行くことに夢を感じたのもエンジニアを目指した理由でした。
K.R.(以下:K) アルトナーに入社する前は水処理施設のメンテナンス営業や工事責任者として働いていました。製品の優れた点をお客様に伝え販売する仕事をしていましたが、次第に、他の人が作ったモノではなく自分で作ったモノを売りたいと考えるようになりました。自分が作るということは自分自身が価値を生み出すことだと考えています。技術力を追求することで自分の価値を高めていけるエンジニアに魅力を感じたことがきっかけです。
現在どのような業界や製品に携わっていますか?T 私の所属するグループでは燃料電池自動車の研究・開発を行っています。燃料電池システムの性能および耐久性の評価が主な業務です。機材を使用し、燃料電池システムの発電に必要な配線の作成や接続を行います。また、パソコンでテスト数値をモニタリングして正しく動作しているかのチェックをしています。
K 自動車メーカーで燃料電池自動車に使用する、燃料電池の低温環境下での耐久性能のテストや評価を行っています。大型の燃料電池に様々なセンサーを取り付け、センサーの数値をモニターで管理します。出力されたログデータをパソコンにて解析・評価をしています。
チームを統括する責任者として、一人一人の成長をサポート
Tさんは現場ではどのような立場でお仕事をしているのでしょうか?T 私は3つのプロジェクトにおける統括責任者の立場にあります。実際の業務は各プロジェクトの現場リーダーに任せ、リーダーが悩んだり困ったりしたことがあればアドバイスをしています。プロジェクトの進め方について相談を受けることもあり、最終的な判断と責任を負う立場だと考えています。
統括責任者としてプロジェクトをスムーズに進めることや、働きやすい環境にするために気を配っていることはありますか?T 現場リーダーの立場を尊重することを大事にしています。現場で働くメンバーにとって、その現場のリーダーは絶対的な存在。グループにとって無くてはならない存在です。自分が現場リーダーのように振る舞うことは組織として混乱を招きますし、現場リーダーの価値を下げることにつながりかねません。何か困ったことや相談は、必ず現場リーダーを通す手順を踏むことを徹底しています。 また、チーム内には自分がやりたい仕事に就けていないと感じているメンバーもいます。エンジニアと一口にいっても、ソフトウェア、電気・電子、機械系といった3つの分野がありますので、希望とアンマッチが起こることも少なからずあります。しかし、技術というものは点ではなく線でつながっているものです。今の仕事が無駄になるかというと決してそうではありません。希望や理想のキャリアに寄り添ったうえで、エンジニアとして幅を広げるために今の現場で学べることを吸収して欲しいと思っています。やりたい仕事に就くためのステップとして、前向きな気持ちで業務に邁進できるモチベーションを与えるよう意識しています。
チームを率いて、メンバーとともに成長を目指す若きリーダー
Kさんは現場リーダーという立場ですが、どのような役割があるのでしょうか?K 業務遂行のための安全管理やトラブル発生時の対応などを行っています。チームメンバーの勤怠管理や業務の指示、教育や指導が現場リーダーの仕事です。2名いる部下の能力をアップさせ、確実に成長させたいと考えています。
入社2年目でリーダーを任せられたとのことですが、そのときの気持ちをお聞かせください。K 率直に嬉しかったです。私は既卒・第二新卒入社でしたので、エンジニアとしてのブランクを埋めるために同期よりも人一倍に成長しようという意識を持って業務を行っていました。そういった努力も評価されたと感じ、モチベーションが上がりました。責任が増えることへの不安もありましたが、もっともっと成長して周りの期待に応えたい気持ちが大きかったです。
エンジニアの成長を後押しする請負・受託グループのチームワーク
お2人はお互いどのような存在だと感じていますか?T Kさんは非常に前向きで物事を考える能力が高く、困難にも挑戦するチャレンジャー精神があります。明るい人柄で周りからの信頼も厚く、チームへ良い影響を与えてくれる人財だと思っています。
K Tさんの指導からは1人の人間として刺激を受けることが多いです。エンジニアとしての技術力アップはもちろんですが、仕事をするうえで大切な「モチベーションを高める方法」や、「物事の柔軟な捉え方」等もアドバイスして下さいます。また、Tさんの分析力の高さや決断の速さを尊敬しています。将来的に私もTさんのような決断力を持ったエキスパートを目指したいです。
ご自身たちの請負・受託グループの雰囲気をお聞かせください。T 一言で言えば和気あいあいとした雰囲気です。請負・受託グループで働く仲間はアルトナーの社員のみですから、自然とチーム力が高まります。一緒に業務を進めていくと仲も良くなってきますし、プライベートで飲みに行くこともあります。
K 私が所属する東日本ECには比較的若いメンバーが多いです。経験が浅いためわからないことも多いのですが、お互いにコミュニケーションを取って気軽に相談できる雰囲気があります。横のつながりが強く、チームワークの良さが仕事のやりやすさにつながっていますね。一緒にランチを食べることも頻繁にあり、人数が増えてテーブルが足りないこともあります(笑)
プライベートの過ごし方を教えてください。T 休みの日はほとんどゴルフですね。私は宇都宮生活9年目ですので、近所の居酒屋の常連さんとも仲良しです。コンペを立ち上げて100名目指そうと頑張っているところです(笑)
沖縄でゴルフをしたときの写真。ベストスコアは75、72を目指しています。
K 同期とドライブしたりおいしい飲食店を回ったりすることが多いです。現在は基本的に土日休みなので、休日の過ごし方や行き先について昼休みに同期と計画することもあります。また、最近ペットを飼い始めたのでそのお世話も楽しんでいます。
ペットのフトアゴヒゲトカゲの「ちょび」。お風呂上がりです。
さらなる高みを目指して。2人のエンジニアが描く未来図
今後の目標や夢を教えてください。T 若いころは、専門性を高めて技術のスペシャリストになりたいと考えていました。しかしエキスパートという立場になってからマネジメントに興味を持つようになりました。現場で最新の技術に触れつつ、部下の教育や働きやすい環境づくりに注力したいです。今後も新しいことにどんどんチャレンジし、困難を楽しんでいきたいですね。
K 自分は専門性がまだまだ足りていないと感じているので、まずは現在携わっている自動車燃料電池の研究を深めていきたいです。そのうえで、今後自動車の制御や設計といった工程にも関わっていければ、自分の価値をより高められると考えています。エンジニアとしての幅を広げるためにも資格の勉強を継続して行い、社内の研修も基本的には全て参加しています。現在行っている業務では得られないような知識もどんどん身につけたいです。
アルトナーの研修体制についてはどのように感じていますか?K アルトナーの研修にはスキルアップができるキャリアサポート講座があり、大きく分けてソフトウェア系、電気・電子系、機械系の3つの分野について学ぶことができます。自分が現在業務で携わっている分野はもちろん、それ以外の研修も自由に受講できます。私は機械系の知識はあまりないのですが、どういったメカニズムで機械が動くのか、どういう原理で設計をしているのかなどは非常に興味深いです。エンジニアとして刺激になりますし、成長の機会をいただいていると感じます。
自分の技術が社会を変える実感
エンジニアの立場で社会貢献を実感する瞬間があれば教えてください。T 私はアルトナーに入社したての頃、パソコンなどの液晶画面に使われる基板の電気回路を設計していました。私が設計した回路が搭載されたパソコンを実際に見たときは嬉しかったですね。自分の技術で設計したモノが世の中に出て行った感動がありました。
K 私が研究している燃料電池は、まさに次世代型のエネルギーです。今後インフラが整い多くの方が実際に燃料電池自動車を使うようになれば「この環境社会を作り上げたのは自分だ」という意識が持てるように思います。
技術は自ずとついてくる。未来を創るのは挑戦する心
最後に、エンジニアを目指す学生にメッセージをお願いします。T エンジニアをあまり難しく考えないでください。エンジニアは高いスキルや専門性が必要でハードルが高いと思う方もいるかもしれませんが、モチベーションを高く持って仕事をしていればスキルは自然と身につきます。エンジニアのイメージにとらわれず、興味があればどんどんチャレンジして欲しいですね。
K 未経験からアルトナーに入社した立場からお話しますと、エンジニアに必要なスキルや知識は入社前には正直なくてもいいと感じています。それよりも、新しい環境に入ったときに自分自身から積極的に取り組んでいけるかの方が大事です。自分の価値を高めるために努力していけば、技術は自ずと後からついてきます。チャレンジ精神を忘れず頑張って欲しいです!