「たとえ宇宙研究であろうが、その夢は叶えられる」 — 40代エンジニアの新しい挑戦とは?

取材当時、研修担当に配属されてまだ1週間だという齋藤智和さん(以下:齋藤さん)。これまでエンジニアとして培った約15年に及ぶ経験を活かして、アルトナーで後輩を育てるマネジメント業務に転身。研修担当者として期待に胸を膨らませる齋藤さんに、これからの目標や抱負について聞いてきました。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

Profile

能力開発本部
ソフトウェア 研修担当 齋藤 智和(さいとうともかず)

経営工学科
2003年6月 アルトナー入社
〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉

プレーヤーの能力を伸ばし、チームを強くする。
趣味と仕事には意外な共通点がありました。

アルトナーに入社した当初の齋藤さんは、エンジニアになって色々なことをやってみたいという気持ちが強く、研修に携わるということは頭になかったそうです。その後、配属先の企業でエンジニアとしてキャリアを積むうちに、「いずれはアルトナーのなかで後輩たちを育てていこう」という思いを持つようになりました。1年ほど前に研修担当の上司から声がかかったときには、自分の計画としては少し早かったものの、「ぜひお願いします」と答えたそうです。

実は休日にボランティアで小学生のサッカーチームのコーチを務める齋藤さん。コーチになったきっかけは息子さんがそのチームに入っていたからだそうですが、自身もチームを作って社会人リーグに参加するほどのサッカー好き。息子さんが中学生になってチームを辞めた今でもコーチを続けています。子供達を上手にしてあげたい、チームを勝たせてあげたい、という思いはそのまま、アルトナーの後輩たちの能力を引き出したい、会社を強くしたいという使命感とも繋がっているのです。

車をメインに6つのプロジェクトで最先端の制御ソフトを担当。

就職活動中にアルトナーのホームページを見て、幅広く仕事ができそうなところに魅力を感じ、大学卒業後に入社した齋藤さん。カーナビを利用したシステム開発を皮切りに、車のエアコンの制御ソフト、建設機械のインストルメントパネルの設計、車のエンジンのクルーズコントロール、車のエレクトリック・パワー・ステアリングの制御ソフト、iBooster と言われるブレーキの制御ソフトと、入社から15年ほどの間に6つのプロジェクトに携わったそうです。

中でも車の3要素「走る・曲がる・止まる」の全ての部分を経験できたのは自分にとって財産となったと話します。「1つの車種に対して、要求への対応から納品まで、メーカーとのやり取りを全て任されていたのでやりがいがありましたね」。

一番の山場となる新人研修へ向けて、準備に追われる毎日を送っています。

研修担当としてはスタートしたばかりの齋藤さんですが、エンジニア時代の2012年にはエキスパートに昇格し、自身の業務を行う一方で、チームを率いて若手エンジニアを育成する役割も担ってきました。エンジニアとして1人でやっていた時と、リーダーの立場では感覚も大分違ってくると齋藤さんは語ります。「あまり経験のない後輩にはテストの評価などをまず担当してもらい、成長してきたら私の担当業務をその後輩に与えて、自分はまた顧客企業で違う仕事をもらいにいくというようにしていましたね。1人だと自分のペースで全てできてしまいますが、育成も担うとスケジュール調整などで大変な面もありました」。

日々のマネジメントで心がけたこととしては、「常日頃、単純なことですけれども、声をかけるとか、何気なく顔色を見るとか、そういうところですね」。困っていそうな時は何となく雰囲気で察したり、相手が聞きづらそうなときは自分からあえて先に聞きに行ってあげたりしたそうです。

離れて働くメンバーを育てるために。
忙しくても月に一度は時間を作って会いに行きました。

同じ顧客企業へチームとして赴くこともあれば、メンバーが分かれて色々な企業に配属されることもあります。齋藤さんはリーダーとして他の企業へ配属されているメンバーに対し、年の始めに「いつ、どこで研修をしたい」など、1年間のスキルアップについての目標を提出してもらい、その予定に合わせて休日に行われる研修に付き合ったそうです。また、月に 1 回は配属先に会いに行き、「今の状況はどうですか」と体調面や精神面も気遣うようにしていました。このようなリーダーとしての働きぶりが研修担当者の目に留まったのかも知れません。

一エンジニアから責任のある立場へ変わり、会社への貢献度をより実感できるように。

アルトナーでは、専門性の高い、高付加価値スキルを身に付けたエンジニアを「エキスパート」と呼んでいます。エキスパートになるには、エキスパート補佐を体験した上で、上司である現エキスパートから推薦を受け、経営陣の審査に合格するのが条件。スキルはもちろんのこと、コミュニケーション能力も重視されます。

齋藤さんにとってエキスパートとしてのやりがいは、会社に意見が言える、自分のやりたいことを主張できることだったそうです。「会社に『業務のために新しいツールを購入して欲しい』と言うとちゃんと導入してくれる。そしてそれを使って研修できるとなった時に、チームのメンバーがとても喜んでくれたのが印象的でした。もちろんその前もアルトナーの社員であることに変わりはないのですが、より会社に貢献できているという実感はエキスパートになってから湧くようになりましたね」。

「自分に任せてもらえれば一人前にできる」
そう自信を持って言える研修講師になりたい。

今後の目標としては、現場と研修担当のスムーズな橋渡しに力を入れていきたいと言います。「自分はついこの間まで現場にいて状況はよくわかるので、その穴埋めをまずはしていきたい」。それがあった上で、「齋藤に預ければ立派になる」と言われるような研修担当者になりたいと思っているそうです。

後輩たちには「一流のエンジニアになりたいという夢を持ち、しっかりとその目標に向かって進もうと考えている人は、たとえ宇宙研究であろうが、アルトナーに入ってやっていけばその夢は叶えられる」と齋藤さんはエールを送ります。これまでエンジニアとして培ってきたスキルと知識を「研修」という新たなステージでも発揮。齋藤さんのもとで、未来を担うエンジニアが次々に生まれていくことでしょう。

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