予測できないところで良好な結果を求めていく楽しさ。次世代エネルギーの研究開発業務の魅力の1つです。
S.D.さん(以下:Sさん)はアルトナーに新卒で入社し研修を経て、現在、次世代エネルギーの研究開発業務を行っています。その実際の開発ではどのような結果が出るか予測がつかない部分があり、そうした予測できないところで良好な結果を求めていくという面白さ、楽しさにこの業務の魅力を感じています。「既存のものを改良するのも楽しいと思うのですが、やはり先端のものにずっと携わってきたいと思います。」そんなSさんにオンラインでインタビューさせていただきました。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)
ハイバリューグループ
電気・電子 S.D.
大学院理工学研究科 物理学専攻
2020年新卒入社 20代
〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉
素粒子・宇宙分野の理論研究で学んだのは
因果関係をはっきりさせること。
物理学の中でも、素粒子・宇宙分野の理論研究を行っていたSさん。それは簡単にイメージできないことが多い分野なので、理論を頼りに研究を進めます。起こる事象には必ず原因があるという、物事の因果関係を意識し理解しないと、その大事な理論が破綻することがあります。そうならないように常に意識する中で、物理学では因果関係をはっきりさせることの重要性を学んだのです。
理論に基づいて実際に形に残るものを作ってみたい。
それがエンジニアを志した理由です。
子供の頃は物を作ることが好きで、父親の工具を使ってよく遊ぶこともあったSさんは、学生時代には工学ではなく物理学を学んでいましたが、その理論に基づいて実際に形に残るものを作ってみたいと考えてエンジニアを志すようになりました。ただ、作りたいものを具体的に1つに絞ることができなかったため、入社後にも様々な選択肢のあるアルトナーへの入社を決めたそうです。
エンジニアを目指す学生に対しても「近年、エンジニアは様々な分野で活躍しています。その選択肢も非常に多く、自分に合う分野や働き方を探すのは容易ではないので、まずは色々なことを試して、合う合わないを探っていくことが大事だと思います。」とSさんは言います。
コロナ禍の中でも学生時代にはなかった、
良い意味での緊張感とリアリティのある研修でした。
Sさんはアルトナーの研修を東日本ラーニングセンターで受けていました。はじめに出社して一般研修としてビジネスマナーを学びました。名刺交換や電話対応などを行うのですが、例えば名刺交換であれば名刺を相手にお渡しする作法や順番などがきちんとあり、そうしたやり取りの中から、学生の時には感じられなかった社会人としての責任感や意識の違いを理解することができたそうです。
そこからは、コロナへの感染予防対策として、出社と在宅勤務を交互に行う隔日シフト勤務の形で研修に臨みました。
在宅勤務での研修では、会社から貸し出してもらったパソコンを使って、システム上でシミュレーションを組む練習をメインで行っていました。その状況を出社した時にリーダーに報告、共有し、分からなかったことを解決していきます。
基礎研修では2種類の回路を作りました。「経験者から見れば結構簡単な回路なのかもしれませんが、初めての経験だったので、細かな部品を配置し接続する時、どのような位置関係にすれば上手くいくのかなどかなり苦戦しました。」とSさん。周りにいる経験者やリーダーに相談し問題を解決しつつ、配属前までには研修中の課題はきちんとクリアし、Sさんなりに理解していたそうです。
次のカスタマイズ研修では、3人1組で行う車体モデルの開発で、Sさんはエンジンモデルの設計を担当しました。自分の作ったエンジンのモデルが他の人のモデルにも影響を与え、車の挙動が変化することも考慮しなければならないという点が難しかったそうです。反対に人の作ったモデルに併せてエンジンのシミュレーションを再度行うなど、お互いの作業が影響を与えあう、学生時代にはなかった、良い意味での緊張感とリアリティのある研修を経験しました。
アルトナーでは研修中は、業務上で悩みや分からないことや研修内容に関する質問など、研修スタッフ、営業スタッフが随時、面談の機会を設け相談に乗りサポートをしてくれます。Sさんも配属にあたっては、技術的に自分の今のスキルで足りるかという不安があったそうですが、沢山の新入社員を送り出してきた信頼あるベテラン研修スタッフに相談に乗ってもらい「大丈夫だから自信を持ってやればいい。」と背中を押してもらい、最終的には安心することができたそうです。
良好な人間関係が、
社会人としてのスタートの不安を払拭します。
アウトソーシングエンジニアという働き方は、通常の企業に勤めるよりも、より成果が求められていると考えているSさん。入社前、締め切りや納期に追われる日々を想像して不安を感じる時もあったそうですが、配属先で数ヶ月経過した頃には、忙しさはあるものの、当初の不安は払拭されたようです。
まだ新入社員ということもあり、少々Sさんの考え方に甘さがある場合には、先輩がその点について細かく正確に教えることもありますが、アルトナーの先輩社員や配属先の社員は基本的に優しく、親切に指導にあたってくれていることも不安を払拭できた大きな要因です。
コロナ禍の中にあり、仕事でのコミュニケーションが主になっているようですが、「この事態が収束して、少し食事などに行けるようになったらもっと楽しくなるのかな。」とSさんは言います。
予測できないところで良好な結果を求めていく楽しさ。
次世代エネルギーの研究開発業務の魅力の1つです。
現在Sさんは、配属先でチームを組み次世代エネルギーの研究開発業務を行っています。業務に必要なものも仕組みも多岐にわたり、複雑に絡み合っています。そうした業務内容やそれに付随する沢山の覚えるべきこと、理解すべきことを1つ1つクリアし積み上げていくことが今のSさんの課題であり目標になっています。
そんな次世代エネルギーの研究開発業務は先進分野で、大学の研究事例などはあっても、実際の開発ではどのような結果が出るか予測がつかない部分があります。そうした予測できないところで良好な結果を求めていくという面白さ、楽しさがこの業務の魅力の1つだそうです。「既存のものを改良するのも楽しいと思うのですが、やはり先端のものにずっと携わってきたいと思います。」とSさんは言います。
できることが1つずつ増えていく。
そうした自身の成長そのものが大きなモチベーション。
開発業務でも使っているツールはアルトナーの研修内容にも含まれていたので役に立っています。他にも研修中に学んだ様々な事が大小に関わらず、ふとした瞬間に役立っていることが沢山あるとSさんは言います。また学生時代に学んだ「因果関係をはっきりさせること。」は、今も仕事に活かされています。不具合が起きた時の原因究明が速く行えるそうです。
入社直後から研修を経て、配属されてからも1つずつ理解してできることが増えていくことで自分の成長を実感しているSさん。特に配属されてからは、ハードウエア系の作業も多く、工具の使い方や、取り付け方法のコツなど様々なエキスパートの方たちの指導をもらいながらできることを増やしていっています。そうした自身の成長そのものが大きなモチベーションになっているそうです。
社会人になってからの一人暮らしも、
比較的に不自由なく過ごせているそうです。
Sさんは現在、配属先の会社から比較的近いところに住んでいます。業務にも慣れてきた最近では、時間的にも精神的にも少し余裕が生まれてきています。学生時代に一人暮らしをしていたこともあり、社会人になってからの一人暮らしも、コロナ禍であまり人には会えないものの、オフタイムには、ゲームや料理、適度に外出するなどして比較的に不自由なく過ごせているそうです。
エンジニアを目指す学生にメッセージ
エンジニアは近年、様々な分野に活躍の場を広げています。それだけ選択肢も非常に多く、自分自身に合う分野や働き方を探すのはなかなか難しいものです。まずは色々なことを試してみて、自分自身に合うものを探っていくことが大事だとSさんは言います。