次世代エネルギーシステムの開発業務で、自分の知識や経験が増えていく実感が仕事のモチベーションにつながっています。

大学では物理を専攻し、電磁気学や熱力学、量子力学といった物理理論について学んでいたK.A.さん(以下:Kさん)は、光学系の研究室で色素分子について、その光学特性を調べるという研究を行っていました。現在は配属先の自動車メーカーで、次世代エネルギーシステムの開発業務におけるシステムテストに携わっています。もともと自動車自体はもちろん、ドライブが好きだったKさんは、ハイブリッド車や電気自動車、水素自動車などにも興味があったので、現在の業務は自身に合っていると言います。そんなKさんにオンラインでインタビューさせていただきました。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

Profile

請負・受託グループ
電気・電子 K.A.

大学院工学研究科 生産システム工学系専攻
2021年新卒入社 20代
〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉

実際に手を動かして「モノづくり」に携わりたい。
世の中に価値を生み出したいという気持ちが、
エンジニアを目指すきっかけでした。

大学では物理を専攻し、電磁気学や熱力学、量子力学といった物理理論について学んでいたKさんは、光学系の研究室に所属し、レーザー光のような強い光を照射すると分子構造が変化する色素分子について、その光学特性を調べるという研究を行っていました。

Kさんが学んでいた大学は工学系だったので、自身が専攻している物理の他に、建築系と機械系の学部があり、建築系の学部の友人や、機械系の学部の先輩が、自分で試行錯誤してモノづくりをしていることを知る中で、Kさんは次第に実際に手を動かしてモノづくりに携わるということに魅力を感じるようになります。そうして「モノづくり」に自分も携わり、世の中に価値を生み出したいという気持ちが大きくなり、エンジニアを目指すことになったそうです。

研修やセミナー、面談といった会社からのサポートが
充実していることがアルトナーへ入社する決め手の1つでした。

モノづくりに携わりたいという気持ちはあったものの、具体的に作りたい製品や業界などを決めることができなかったKさんですが、アルトナーの就職・採用担当者が大学に来て研究室単位での説明会を開いてくれました。そこで、卒業生がアルトナーに入社して活躍しているという話を聞いたり、アルトナーであれば様々な業種、企業で働くことが可能で、広い視野を持つことができるのではないかと考え入社することを決めました。自身でもホームページを見たり、説明会で話を聞く中で、研修やセミナー、面談といった会社からのサポートが充実していると感じたことも決め手の1つだったそうです。

考える力を身に付けるために、
自分たちで考えて問題点を解決していく研修。

Kさんは、アルトナーでの研修は2日に1回在宅で、1回は出社を交互に繰り返す形で受けていました。在宅での研修は事前に出された課題に取り組み、課題の中でわからないことや、少し難しい部分は出社時に研修担当者に聞いたり教えていただくのです。基礎研修では、具体的な電気知識や回路の制作についてや、話す力を身に付けるための方法を学びました。応用研修ではその一歩先に進み、実際に回路自体の設計や製作を自分で行うという内容です。

そこでは、基本的なことは教えていただきますが、考える力を身に付けるために、自分たちで考えて問題点を解決するというスタイルの研修だったそうです。研修中や配属前には研修担当者や営業担当者とWeb面談があり、自分が学生時代に学んできたことや人間性、希望する業務内容等について話しをする機会もあり、そうしたことを踏まえて配属先を考えていただける印象をKさんは持ったそうです。こうした事からも、アルトナーのサポートは充実していると感じているそうです。

研修の中で印象に残っているのは、電子回路を実際に製作する実習です。複雑な回路ではなかったのですが、定められた基準を満たすように素子を選択して回路を設計する必要があり、大学では主に理論的な部分を学んでいたため、実際の回路製作などに関しては知識が足りていなかったKさんにとっては難しい課題だったそうです。回路が完成しても想定通りに動作せず、正常に動作させるために試行錯誤しました。この実習を通して、各素子の役割や仕組みといった原理の部分を正しく理解することの重要性を実感したそうです。

次世代エネルギーシステムの要件に応じたテストを実施、
測定結果を解析するというのが現在の業務です。

入社当時のKさんは、社会人は学生時代とは違い、何事においても大きな責任が伴うことや、人間関係を上手く築くことができるだろうか、といった不安もありましたが、研修時に「業務はチーム単位で行うものであり、わからない部分やできない部分はサポートしていただける。」という話を聞いて不安が払拭されました。

現在、Kさんは配属先の自動車メーカーで、次世代エネルギーシステムとその補機、センサ類を設置し、要件に応じたテストを実施、測定結果を解析するという業務に携わっています。次世代エネルギーは、日本が目指している脱炭素社会においてはとても重要な分野の1つです。それだけにそのテスト業務もきっちり日程が決まっているのはもちろん、より早く世の中に製品を送り出そうという職場全体の活気を、Kさんは業務に携わりながら感じています。

配属先が決まった時には、最先端の技術開発に携わることができるということで、不安より期待の方が大きかったそうです。配属前には研修中の資料の読み返し、インターネットなども活用し、自主的に勉強をするなどの準備をしたそうです。

もともと車自体はもちろんドライブが好きだったKさんは、ハイブリッド車や電気自動車、水素自動車などにも興味があったので、現在の業務は自身に合っていると言います。

自分で考えてできるようになれば、
初めてやることもある程度自分で判断することができるようになる。

職場では、上司や先輩、同期を含む数名のチームで業務を行っており、研修で教わった能動的な姿勢で仕事に取り組む、といった点を意識して取り組んでいるそうです。現在の職場の先輩たちも、まずは、自分で考えて欲しいというスタンスだそうです。それは「自分で考えてできるようになれば、初めてやることもある程度自分で判断することができるようになる。」という考え方に基づいています。

例えば、Kさんの携わっているテスト業務でも、パソコン上の様々なスイッチなどを制御する際に、その操作手順を暗記して実行するだけだと何かトラブルや問題が起こったときに自分で判断して対応できなくなってしまいます。そうならないために、その操作の意味や、そもそもの仕組みなどを努めて考えるように心がけています。Kさんは将来、自分の後輩にもそのような自分たちの考える力を伸ばすような指導ができたら良いと考えています。

アウトソーシングエンジニアの働き方は、
自分自身の技術力を高め知識を身に付け、
その価値をお客様に提供すること。

実際に配属されて3か月ほど経ち、配属先のチームの皆さんもいい方々ばかりで、プライベートの時間もきちんとあり、働きやすくストレスもあまりないと感じています。Kさんはアウトソーシングエンジニアの働き方は、自分自身の技術力を高め知識を身に付け、その価値をお客様に提供することだと考えています。今後様々な配属先での経験を積むことができ、自身にとってもプラスである働き方ではないかと考えています。

日々学ぶことが沢山あり、自分の知識や経験が増えていく実感が仕事のモチベーションにつながっているそうです。大学で培ってきた自ら学ぶという姿勢は業務に必要なものだと考えており、アルトナーの先輩エンジニアが講師を務めるWebでの能力開発セミナーに参加するなど、学習にも余念がありません。Kさんは、基礎的な電気回路の知識や、大学で行っていた実験での測定や、その結果の解析などを論理的に数字で考える力は仕事に生かせると考えており、当時学んでいた量子力学も、もし将来の業務に量子コンピューターなどの分野があれば、その知識を生かしてみたいと思っています。

プライベートでは街づくりや戦略系の
シミュレーションゲームをやることを楽しみにしています。

休日は、自宅で街づくりや戦略系のシミュレーションゲームをやることを楽しみにしているKさん。学生時代の友人と一緒にオンラインゲームをすることもあるそうです。旅行も趣味の1つなので、コロナ禍が明けて観光もできるようになったら、色々なところへ行きたいと考えています。

エンジニアを目指す学生にメッセージ

「就職活動をしている人の中には、多種多様な働き方がある中で、何をどのように作りたいのか、まだ具体的な業界だったり、やりたい仕事の内容が決まってない方も多いと思います。そんな人でもアルトナーのようなアウトソーシングの会社であれば、色々な業種の色々な仕事を経験することができるので、そういう意味でも、色々な選択肢、広い視野を持ってエンジニアを目指して欲しい。」とKさんは思っています。

研修担当者からのメッセージ

世界的に知名度のある企業での開発は、大きく成長するチャンスです。良い意味でプレッシャーを感じて下さい。研修中も今すべき事を着実に行っていましたが、その姿勢で一歩ずつ前に進んで行けば、困難なことも必ず乗り越えられます。数年後、逞しくなった姿を楽しみにしています。

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