アルトナーのITエンジニア
害虫発生予測モデルで培ったデータサイエンスを起点に、車載カメラ連携のエアバッグ制御を開発
新しいものを生み出し、技術で社会をより良くしたい。そんな思いからエンジニアの道を選んだAさん。学生時代は農学分野でデータサイエンスを学び、害虫発生予測モデルの研究に取り組んできました。その経験は現在、車載カメラと連携したエアバッグ制御システムの開発・検証にも活かされています。
今回はITエンジニアとして活躍するAさんに、学生時代に学んだことがどのように業務に活かされているか、また、配属先で担っている役割についてうかがいました。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)
ハイバリューグループ
ソフトウェア A.T
※役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。
子どもの頃から論理的に物事を考えるのが好きでした。
Aさんは、幼い頃から「なぜこうなるのか」と考えることが好きで、疑問に思ったことは自分で調べて理解し、解消しようとする子どもだったといいます。また、論理的に物事を捉えるのが得意で、根拠に基づいた思考から新しい発見につなげていくことに面白さを感じてきました。
害虫発生予測モデルの研究で、仮説検証の力を養いました。
大学では農学部地域環境科学科に所属し、農業機械や農産物の検査機の開発に関する技術を学びました。大学院の研究室ではデータサイエンスを専攻し、「ハウス栽培の大葉における害虫発生予測モデルの構築」に取り組みました。
たとえば「害虫の発生は気温だけが要因なのか」「湿度や風向きも影響しているのではないか」といった仮説を立て、それを検証するためのデータを収集し、実際の発生状況と照らし合わせながらモデルを構築していきました。
既存のデータを分析するだけでなく、自らデータを取りに行き、1つ1つの要因を検証しながら精度を高めていくプロセスには、論理的に考えながら答えに近づいていく面白さがあります。仮説を立て、検証し、結果をもとにまた考える。そうした試行錯誤の積み重ねは、現在の業務にも通じています。
データサイエンスを学んだ経験から、IT分野に進むイメージを持っていました。
Aさんが大学院で学んだデータサイエンスは、ITと親和性が高い分野です。データを取得するための機器やツールを扱う中で日々ITに触れる機会があり、自然にIT業界に進むイメージを持つようになりました。
エンジニアを目指した理由は、世の中の生活レベルを向上させるために活用できるようなシステム開発をすることに憧れがあったからです。加えて、ITは絶えず需要があると考え、AさんはITエンジニアの道へと進みました。
Aさんがアルトナーへ入社したきっかけは、技術領域の幅広さに魅力を感じたことです。エンジニアとして新しい知識を吸収し成長していくキャリアを描いていました。
入社後は大学で培った知識に加え、「応用情報技術者試験」やAIに関する資格である「E資格」を取得するなど、ITエンジニアとしての専門性を高めるための学習にも継続して取り組んでいます。入社当時に描いていたキャリアを着実に歩んでいます。
エアバッグ制御ECUの開発に携わり、車載カメラ連携の検証も担当しています。
Aさんは現在、自動車メーカーの電装制御開発部署に配属されています。
配属当初は自動車内の通信に関わる業務を中心に担当しており、その後、エアバッグECUに搭載されているGセンサを活用した車両統合システムへと関わる領域が広がりました。SRS(※)システム担当として、取引先との打ち合わせを通じて仕様のすり合わせや、ECUの動作検証も行います。現在は先進安全システムや車載カメラと連携したエアバッグ制御の開発にも携わっています。
※SRSシステム:シートベルトの補助としてエアバッグを瞬時に展開し、衝突時の衝撃を緩和する安全装置
検証業務では、HILS環境を用いた単体検証や、実車を使った検証を行っています。単体検証では、ECUやセンサを接続した環境で、CANoeなどのツールを用いて動作を解析します。さらに実車検証では、車両にPCを接続し、実際の使用環境に近い条件で動作を確認しています。
不具合の原因を探り、品質を担保することが自分の役割です。
Aさんが担う重要な役割は、試作段階から製品の品質を熟成させ、安定した量産立ち上げを実現することです。システムが正しく動作しているかを確認するだけでなく、不具合が発生した際にその原因を突き止めることが重要です。
どこに問題があるのかを仮説立てし検証を重ねながら原因を特定していくプロセスは、学生時代の研究で取り組んでいたデータサイエンスの考え方にも通じています。データサイエンスの知識を活かして分析と検証を積み重ねることで、不具合が起きにくい状態をつくり、製品の品質向上に貢献しています。
できることが増えていくことが、仕事のモチベーションです。
仕事のモチベーションは、できることが少しずつ増えていく実感だと語るAさん。新しい業務にアサインされるたびに、これまで理解できなかったことがわかるようになり、できることが増えていく過程にやりがいを感じています。
また最近では、キャリアの原点に立ち返るように、「新しいモノをつくりたい」という思いが改めて強くなっています。日々の業務の中で経験を積みながらも、これまで培ってきた知識や技術を活かし、より新しい価値を生み出していきたい。そんな思いが、次の挑戦への原動力です。
今後の目標についてAさんは、1年後には新しいシステムを搭載した車両開発の立ち上げに関わること、さらに将来的には、新しいシステムの設計や構築にも関わっていきたいと考えています。
同期や職場の仲間と過ごす時間がリフレッシュになっています。
Aさんは、休日には同期とドライブや山登りに出かけています。職場のメンバーと食事に行くこともあり、仕事以外の場でも交流があります。
一人の時間には映画を観に行ったり、冬場はスキーを楽しんだりと、オンとオフの切り替えを大切にしています。