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アルトナーエンジニア

様々な機能が搭載された自動運転車両の検証。その仕事には分野にとらわれない幅広い知識が必要です。

S.M.さん(以下:Sさん)は今、自動運転関連の部署で、自動運転車両が正常に作動するか検証をする仕事を行っています。その中でSさんは、アルトナーに入社した頃に勉強した知識を原点に立ち返って復習したり、新しいステージでの仕事を円滑に行うための勉強をしたりと、着実な成長とスキルアップを続けています。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

Profile

ハイバリューグループ
ソフトウェア モデルベース エキスパート S.M.

大学院総合基礎科学研究科 相関理化学専攻
2014年新卒入社 30代
〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉

モノづくりのプロフェッショナルになるためには、
現場に飛び込んでやっていくのが、
一番面白くて早いと考えていました。

大学院で半導体の研究をしていたSさんは、就職活動では様々な半導体関係の企業を受けていました。しかし、当時は半導体の需要があまり多くはなく、就職枠が狭いことも影響してなかなか思うような結果に繋がらなったそうです。

そんな中、Sさんは先輩からのアドバイスを受けて視野を大きく広げ、モノづくりができる企業を探し始めたのです。その頃、たまたま大学院の研究室に会社説明会に来ていたアルトナーの採用担当者の説明を聞き、自分にはアウトソーシングが良いのではないかと思ったそうです。

モノづくりのプロフェッショナルになるためには、モノづくりの現場に飛び込んでやっていくのが、一番面白くて早いと考えていたSさんは、アウトソーシングでいきなり現場に飛び込んで、現場での仕事を実際に体験できることがとても魅力的だと思い、アルトナーに就職したのです。

最初に配属されたのは自動車メーカーの駆動系。
「やはり現場でモノづくりに携わることは面白い。」と感じました。

アルトナーに就職して、Sさんが最初に配属されたのは自動車メーカーの駆動系の部署でした。そこで駆動系がどのように作動するかをシステム上につくる制御設計の業務です。他部署とコンパクトに連携が取れ、動きやすい環境だったと言います。

制御設計が中心ですが、制御ソフトの設計以外にも、実際に車に乗って計測の助手を行ったり、メカの構造を把握するためにミーティングに参加したり、「ちょっとコレを動かしてみたいんですけど。」などと現場に出向くなど様々な業務を体験することができたようです。自分がつくったものを自分で動かしてみる楽しさがあり、「やはり現場で実際にモノづくりに携わることは面白い。」と、この時に感じたそうです。

自動運転システムの車両設計とセンサーの評価業務。
常に世の中の最新技術や動向を探っていく必要がありました。

駆動系の制御設計を3年ほど経験し、アルトナーの中でも中堅に近い、エキスパート補佐に昇進したSさんが次に配属されたのは自動車の部品メーカーでした。そこでは自動運転に使われる各種の機材、計測機器、センサーなどを車両設計という形で車両に搭載し、そのセンサーからどのように見えているのか基礎評価を行う業務を行っていました。

Sさんにとって、ここでの経験はとても興味深く面白いものでした。自動運転で使われる最新の仕組みを実装していく現場では、常に世の中の最新技術や動向を探っていく必要がありました。その先の未来に登場するものと、そこに必要なものを想像したり予測する戦略的な側面にも携われ、かなり視野が広がったと言います。

様々な機能が搭載された自動運転車両の検証。
その仕事には分野にとらわれない幅広い知識が必要です。

Sさんは今、エキスパートに昇進し、自動車メーカーの自動運転関連の部署で、自動運転車両が正常に作動するか検証をする仕事を行っています。一口に自動運転と言っても、そこには個々に機能設計、検証された様々な機能が存在しています。そうした機能の集合体を一台の車両として見た時に、さらに検証が必要な点を考えていくのです。

それは様々な担当者と打ち合わせを重ね、開発の方向性を見いだして詰めていくという戦略的な仕事です。手を動かしてモノづくりを行うのとはまた違う大変さや、一筋縄ではいかないことも多々ある仕事だとSさんは感じています。

それに対してSさんは、アルトナーに入社した頃に勉強したソフトウェアの検証方法や計画策定を今一度、原点に立ち返って復習したり、扱っているものがIoTに近いということで、自身の研修の中でRaspberry Pi(ラズベリーパイ)にプログラミングを行い、何かを作ってみるということも取り入れています。また、プロジェクトを推進していく立場なため、プロジェクトマネジメントの勉強をしたりと、新しいステージでの仕事を円滑に行うため、着実な成長とスキルアップを続けています。

Sさんは、これからの時代は、モノづくりをする上では1つのことだけではなく、より一層いろいろな視野、知識を身に着けていく必要があると感じています。プログラムがあればそれは機械的にどう動作するのか、回路的に車に実装して成り立つのかなど、分野にとらわれずに幅広く知ることが必要であると考えています。

ミーティングの回数が多い仕事でのオンライン会議は、
移動時間や待ち時間を削減できるなど、大きなメリットがあります。

Sさんは、配属先が新型コロナウイルス感染症への対策として取り組んでいる在宅勤務で、オンライン会議にメリットを感じています。それは、ミーティングの回数が多く、参加者が離れた場所にいる場合などでも、特定のミーティングルームに集まる必要がないため、移動時間や待ち時間が削減でき効率的だという点です。また、同じ意識で作業を進めていく際に、資料共有がスムーズに行えるため、とても話がしやすくなっているそうです。

はじめに、それぞれが思い描いていたものがあったはず。
自分がやりたいことが何だったのかを、
今一度振り返って考えてみることが大事です。

「はじめに、それぞれが思い描いていたものがあったはず。自分がやりたいことが何だったのかを、今一度振り返って考えてみることが大事です。」とSさんは言います。自分が好きなものに関わっていれば、いつか真にやりたいことが巡ってくると、エンジニアを目指す学生たちに伝えたいそうです。

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