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アルトナーエンジニア

アルトナーには、先輩エキスパートのサポートを受けながら、安心感を持って仕事を進められる環境があります。

F.N.さん(以下:Fさん)は、2022年にアルトナーに入社し、現在、自動車メーカーへ配属され、データ解析業務やエネルギー機器の開発にあたっています。新卒1年目の彼がなぜ不安を持たずに安心して業務を行うことができるのか。それは、同じ大学の研究室出身の先輩、T.I.さん(以下:Tさん)のサポートがあるからです。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

Profile

ハイバリューグループ
ソフトウェア モデルベース F.N.

大学院理工学府 数物・電子情報系理工学専攻
2022年新卒入社 20代
〈役職・業務内容は取材時のものとなります〉

ハイバリューグループ
ソフトウェア モデルベース T.I.

大学院工学府 物理情報工学専攻
2010年新卒入社 30代
〈役職・業務内容は取材時のものとなります〉

病気を患ったマウスの長期的な時系列変化の特徴を、
機械学習を用いて可視化及び
定量化するという研究に取り組んでいました。

Fさんは、大学時代は数物・電子情報系理工学を専攻しており、機械学習などのAI技術についての研究を行っていました。研究テーマは機械学習を用いた実験動物の行動分析です。病気を患ったマウスの長期的な時系列変化の特徴を、機械学習を用いて可視化及び定量化するという研究です。これによって、従来、行っていた専門家の手作業による病状評価の負担を減らし、その評価基準を具体的に設けるための足掛かりとなる特徴を抽出することができたと考えています。

研究では、2年のうち約1年強を費やしたという、問題定義やテーマ設定に苦労したと言います。研究の世界に限ったわけではないですが、問題定義さえできれば問題は8割解けたも同然といわれる世界なので、重要な工程だと自身に言い聞かせながら、成果がない状態で長期間悩みながら取り組んだそうです。

【先輩Tさんからのコメント】
学びの内容も研究内容も、時代の違いはあるものの基本的には現在も同様です。

大学時代に、Fさんと同じ教授の指導を受けていた、アルトナーの先輩Tさんは当時、電子情報工学科でソフトと電気を中心に学び、発声時の唇の動きを、画像処理および筋肉の電気信号の情報によって分類するという研究を行っていました。声を失った方の代替発声手段を作るための1つのステップとしての研究です。

Fさんよりも10歳ほど先輩のTさんは言います。「学びの内容は、時代の違いはあるものの基本的には現在も同様で、研究内容も細かくは違うものの機械学習やクラス分類としては共通です。」

アルトナーに入社したのは、企業理念から、
人そのものの能力やスキルを重視するスタンスだと感じたからです。

Fさんがエンジニアを目指したのは、自身が学生時代にAIブームのさなかにあり、情報技術に興味を持ったことが一番大きい理由だそうです。機械や電気系などの工学の中でも、PC一つあれば大体のことはできるという垣根の低さや、比較的に身近にモノづくりができる情報技術の良さだと感じました。

就職活動では、様々な企業を見る中で、アルトナーの企業理念が、人そのものの能力やスキルを重視するスタンスだと感じ、入社を決めました。加えて、同じ大学の研究室出身の先輩方もアルトナーで活躍しており、研究室で学んだ事が活かせる可能性が高いと考えました。

【先輩Tさんからのコメント】
アルトナーを選ぶメリットは、多様性を意識し学び続けられること。

「アルトナーを選ぶ理由の1つは、アルトナーでの正社員として、配属先での立場として、異なる立場や視点で物事を考えられる環境にいることができるということです。もう1つは、技術的な側面で、アルトナーの研修、配属先で身に付けられるもの、自身のスキルアップや同僚との勉強会で学べるものなど、多種多様な経路からスキルの吸収ができると考えたからです。」

配属時は不安と同時に、研究室の先輩と一緒に
働けることへの期待感を抱いていました。

Fさんは、アルトナーに入社後、一般研修と実務研修を経て、自動車メーカーへ配属になりました。配属時、自身がどの程度のアウトプットを要求されるのか見当がつかないという点で、漠然とした不安があったそうです。同時に、Fさんは年の離れたTさんのような研究室の先輩と一緒に働けることへの期待感も抱いていたと言います。

いざ入社し配属されてみれば、Tさんから、丁寧に背景や目的を説明したうえで仕事を振っていただけたので、不安は払拭されていきました。また、アルトナーも配属先も、Fさんがどのようなスキルを持って配属され、どのような業務を割り当てるのが適切かを判断していただけていたようです。

データ解析業務やエネルギー機器の開発にあたっています。

Fさんは、Simulinkを用いた車両MBDや、Jetson Nano(NVIDIA製マイコンボード)を用いた機械学習等の研修を経て、現在、自動車メーカーへ配属され、データ解析業務やエネルギー機器の開発にあたっています。デスクもフリーアドレスで、比較的フレキシブルなチーム体制の中、Tさんや配属先の社員の方に、固定業務ではなく都度、業務の割り振りや、工数管理をしていただくかたちで業務を行っています。

Tさんとは部署内での距離も近いため、話し合いながら一緒に1つの仕事を進めることもあるそうです。Tさんは、とても豊富な業務知識を持っていらっしゃるため、Fさんが業務に関する質問をすると2〜3つの情報を返していただけることが多いそうです。また、業務を依頼していただく際、仕事の背景や目的を丁寧に説明してくださるため、理解度や生産性が高まると感じています。

【先輩Tさんからのコメント】
Tさんが、Fさんを指導するにあたって心がけていること。

「時間の区切りを意識してもらい、たとえ自己評価が低い出来でも、期限内に一旦報告するようにしてもらうことと、タスクとしてどこまでやるかのラインに認識違いが出ることがあるため、その部分を明確に説明するように心がけています。」

「また、業務過程はやり方を押し付けるのではなく、本人の業務過程について内容をよく聞いたうえで、他の手段があれば提案をするようにしています。特に私が深く関わらない仕事の場合も、Fさんから内容を聞き、より円滑に仕事が進められたりスキルアップにつなげやすいように努めています。」

Fさんたち課員は、個人の裁量で仕事をさせていただけるため、自身の能力を発揮しやすい環境で業務が行えているそうです。それだけにTさんに迷惑をかけたくないという気持ちも重なり、責任を持って業務を行いたいと思うそうです。

凝り性で細かい部分に気が付き、それが気になって仕方ない。
よく言えば職人肌かもしれないと思っています。

熱しやすく冷めやすい性格、何かに集中すると能力を発揮できるタイプだと自己分析するFさん。凝り性で細かい部分に気が付き、それが気になって仕方ないことも多々あり、よく言えば職人肌かもしれないと思っています。

学生時代に学んだプログラミングやソフトウェア関連スキルが、今のデータ解析業務で直接的に役立っていることと同時に、長所の集中力を発揮し、仕事が早いと評価していただけることもあると言います。

【先輩Tさんからのコメント】
Fさんのポテンシャル

「基本技術面に加えて、あまり細かい説明をせずとも仕事内容が伝わる感覚があると感じています。元々のスキルやポテンシャルもありますが、会社の業務への適応も早く、成長も早い段階から感じました。また、プログラムや解析の過程で、こちらの知らない方法や期待以上の面白いアプローチをしていることもあり、勉強になります。」

先輩の、どんな人にも低姿勢で穏やかに接する部分を見習いたいです。

Fさんは、Tさんのどんな人にも低姿勢で穏やかに接する部分を見習いたいと言います。新人に対して仕事を依頼する時でも「よろしくお願いします。」、頼まれた仕事を返すと「ありがとうございます。」、周囲が気にしないようなミスであっても「すみません。」と対面でしっかり言える姿勢が、人として尊敬できる部分だそうです。

また、Tさんとは、大学時代に同じ教授の指導を受けていたこともあり、同じような指摘をされたことや、「今は(昔は)そうなっているのか。」と、お互いに研究室の指導体制や状況の違いなど、他愛無いことについて話すこともあるそうです。

エンジニアとして専門性を深めていく一方で、
ジェネラリスト的な大局観を持った人材になりたいと考えています。

Fさんは、配属先のエンジニアの方々を見ていて、優秀な方ほど大局観を持っており生産性も高いため、自分もエンジニアとして専門性を深めつつ、将来は変化の時代に対応できる大局観をもったジェネラリスト的な視点を持つ人材を目指したいと考えています。

【先輩Tさんからのコメント】
Fさんのスキルアップ計画

「英語力をよりあげるためにTOEICの勉強を優先しつつ、情報処理系を幅広く底上げできるように応用情報技術者試験に向けた勉強をしてもらっています。業務内ではPythonを用いたデータ解析の幅も広げてもらうというスキルアップ計画です。」

Tさん自身の目指す将来
Tさんは、専門スキルをより幅広く深く身に付けて、新製品やデータ解析システムなどのアーキテクトを行ったり、新しい技術を取り入れ続けたいと考えています。また、エンジニアリングとは関係の浅そうなものとも結びつけで新しいコラボレーションなどができる機会があればしてみたいそうです。弁論や時代の流行やビジネスに振り回されすぎないように、確固たる技術の積み上げをしていきたいと思っています。

Fさんは今、情報処理系を幅広く底上げできるように応用情報技術者試験に向けて、自身の弱みを理解しながら参考書で知識をつけつつ、ネットワーク分野の基礎を実装しながら勉強しています。また、英語力をより上げるためにTOEICの過去問題をひたすら解き、語彙力をつけるよう学んでいます。

エンジニアを目指す学生にメッセージ

Fさんからエンジニアを目指す学生にメッセージです。「エンジニアに関することに限らず、将来、役に立ちそうな能力(コミュニケーションスキル等のソフトなスキルや、勉強の仕方などのメタな知識)を学生時代に磨いておき、変化に適応できるようにしておくこと大切だと思います。」

【先輩Tさんから学生へのメッセージ】
「興味のあるものは掘り下げておいてください。初めての人やモノは一旦、偏見なしで見て、聞いて、感じてみてください。今、行っている学業や研究、趣味でも、興味あることをもっと掘り下げられるチャンスを感じたら、どんどん掘り下げてみてください。また、広く浅く多く色々なものの楽しい部分を集めるというやり方も良いと思います。

いつどのように、好きなこととエンジニアの仕事が結びついたり相乗効果を起こしたりするかはわかりません。その可能性や選択肢を増やしておくためにも、興味を深くしたり広くしたりしておき、それらがどうつながるかの道をあらかじめ塞がないようにしておく時期だと思います。」

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