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アルトナーエンジニア

半導体露光装置で、半導体ウエハーを搬送するロボットアームを制御するソフトウェアの開発に携わっています。

現在I.Y.さん(以下:Iさん)は、半導体露光装置で、半導体ウエハーを搬送するロボットアームを制御するソフトウェアの開発に携わっています。現行機種に対してお客様から寄せられた不具合に対して、要件定義をもとに、ソフトウェアの改修を行う業務を行っています。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

Profile

ハイバリューグループ
ソフトウェア エンベデッド I.Y.

工学部 電子工学科
2023年新卒入社 20代
〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉

学生時代は生体電子工学研究室で、
脳波や脈波などの計測ができる生体データを活用した
装置の研究を行っていました。

Iさんは、大学の工学部電子工学科で、人体の中に存在する脳波や脈波などの計測ができるデータを活用して、色々なことを試していく生体電子工学研究室に所属し、拍動から得られる脈波のデータを使った装置の研究を行っていました。脈波を活用した身近な機器として、酸素濃度を計測するために患者さんが使用するパルスオキシメーターなどが知られています。

大学で専攻していたことが開発現場で活かせるという
採用面接でのお話に魅力を感じ、アルトナーに入社しました。

Iさんは大学で様々な分野を専攻して面白いものが見つけられれば良いと学校を選び学びましたが、就職活動の時点で、自分にはどのような仕事が向いているのか判然としていませんでした。そこで、様々なものに触れ、学びの機会がある職業を探すことを軸に、就職活動を進めることにしたのです。

結果として、Iさんはアウトソーシングエンジニアという働き方に行き着き、アルトナーに入社することにしました。採用面接で、自身が大学で専攻していたことが開発に活かせるということ、ピンポイントで開発現場に携われるというお話しがあり、そこに魅力を感じたことが入社の決め手になったそうです。

研修では、配属先でのエンベデッド業務に即した
ソフトウェアの学習を重点的に行いました。

入社したIさんは、配属までにアルトナーの新人研修を受けました。基礎研修では、電子回路の設計を行い、カスタマイズ研修では、配属先でのエンベデッド関連業務に即したソフトウェアの研修を重点的に行いました。

半導体露光装置の中で、半導体のウエハーを搬送する機構を
制御するソフトウェアの開発に携わっています。

現在、Iさんは配属先で、半導体露光装置の中で、半導体のウエハーを搬送するロボットアームを制御するソフトウェア開発に携わっています。具体的には、現行機種に対してお客様から寄せられた不具合に対して、チームリーダーや先輩社員が、実際にお客様とやりとりをして作成した要件定義をもとに、ソフトウェアの改修を行う業務です。

不具合に対してどのようなソフトウェアの修正を行えば改善されるかを、パワーポイントなどで資料を作成し、それをチーム内でミーティング、レビューを行い、改修方法を決定します。それに従い、実際に実験装置や、顧客企業に納入されている同じ機種に実装して、確認・デバッグしリリースします。

OJTで先輩社員の方に教えていただき、
学びながら業務を行いスキルアップしています。

Iさんは、OJTで様々なことを先輩社員の方に教えていただき、学びながら繰り返し業務を行いスキルアップしています。チームは、何でも気兼ねなく質問することができる良い雰囲気だそうで、それも成長できる要因の1つではないかと思っているそうです。そうしたサポートと自身の学びによって、段々と同じ時間内に消化する仕事量と、難易度が上がってきていることから、最前線の即戦力として活躍できていることやスキルアップしていることを実感するそうです。

特に、明確にIさん自身が成長を感じているのは、人に理解しやすい資料の作成力、多くの会議への参加で培った説明するスキル、不具合の原因の切り分けや特定する能力の向上などがあげられるそうです。不具合を自分で発見し、「ここも怪しそうじゃないですか。」と進言したときに、先輩社員の方から「そうですね。」と認めていただいた時は嬉しいそうです。

実際に問題となっている装置を、工場内の同じ環境に置き、
同じソフトウェアで不具合を再現し、改修作業に取り組んでいます。

Iさんが今、取り組んでいるのは、ロボットアームが台座に置いた部品を、別のロボットアームが受け取り、他の台座へ置くという一連の動作を行う装置で発生する不具合の改善です。実際に問題となっている装置を顧客から預かり、工場内の同じ環境に置き、同じソフトウェアで不具合を再現・確認します。そうした検証で得られた結果を、お客様に報告し、改修作業に取り組んでいます。

このロボットアームは、実際の本番機では箱の中で稼働しており、内部の動作を目にする機会は多くはありません。Iさんは、こうした実際のロボットアームの動きを見ることができたり、非常に大きく高額な装置が自分が実装したソフトウェアで動いていることに興奮し、役立っていることに楽しさと、喜びを感じると言います。

半導体に関するプロジェクトの動きは現在とても活発です。それを反映して半導体関連機器へのニーズも一層高まっています。Iさんもまた、現行の半導体露光装置に関して、良い意味でのお客様からの問題点、改善点のご要望の声をたくさん聞きながら日々の業務に取り組んでいます。そしてそれらは新機種の開発に取り入れることができる、ニーズの高い要件だと考えています。

先輩社員を目標に、経験を重ねていけば、
新機種の開発にも携わっていけるチャンスがあると考えています。

Iさんは、配属されるまでは、あくまでもお客様の社員の方がメインで、アウトソーシングエンジニアは、そのサポートにとどまるという懸念が少なからずあったそうです。しかし、実際の現場では全くそのようなことはなく、プロジェクトのメインエンジニアとして活躍されているアウトソーシングエンジニアの方も多く、開発のフロアには、アルトナー以外にも他社のエンジニアが多く配属されているとIさんは言います。

Iさんの現在の目標は、様々な業務を教えてくださるリーダーの先輩社員と同程度の仕事ができるようになることです。実験機や本番機の操作の詳しさは、お客様との会議や、案件を取りまとめたりする姿が目標になっています。

また、3年前に配属されたアルトナーの先輩も、新機種の電気関連のメインエンジニアとして活躍しており、本拠地からデバッグのために、現地に1か月間ほど出張するなど、とても忙しく活動しているそうです。3年目でそこまでのキャリアが実現している様子もモチベーションにつながり、この先、経験を重ねていけば、Iさんも新機種の開発にも携わっていけるチャンスがあると考えているのです。

エンジニアを目指す学生にメッセージ

Iさんからエンジニアを目指す学生達へメッセージです。「学生時代には、物事を人に説明する際に、論理的に説明する力を身に付けていくことが、とても大事だと思います。それを培うためにも学生時代には資料作成において、その結論に至った理由やエビデンスを突き詰めて考えるくせを身につけたほうが良いと思います。また、エンジニアになってからは、どんどん質問していく姿勢を大切にすると、成長できるスピードが速いと思います。最初は、できることも少ないので積極的に先輩方に質問して、できることを増やしていくのが良いと思います。」

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