社長メッセージ

顧客企業の旺盛な開発意欲が継続。下期以降も当社への技術者要請に積極的に対応してまいります。

代表取締役社長 関口相三

 

第62期(2024年1月期)第2四半期累計期間の市場環境

アフターコロナの需要拡大に伴い、自動車業界、半導体業界からの旺盛な技術者要請が継続。

アフターコロナの需要拡大に伴い、自動車関連メーカー並びに半導体製造装置関連メーカーにおいて旺盛な開発意欲が継続 しており、当社への技術者要請が継続いたしました。2050年実現に向けたカーボンニュートラルへの取り組みや、CASEを はじめ自動車の未来を担う技術開発の推進があり、その中枢を担うソフトウェアの開発がスピードアップしている状況です。

第62期(2024年1月期)第2四半期累計期間の業績概要

新卒技術者の初配属単価が上昇し、収益性が向上。稼働人員、技術者単価が前年同期を上回り、好業績に寄与。

業種別の売上高において輸送用機器、電気機器、精密機器、情報・通信の構成比が高まり、技術分野では顧客企業から要請の高いソフトウェア技術者の構成比が41 .8%に上昇しました。顧客企業のニーズが強いため、技術者が希少価値化の傾向にあり、その結果、新卒技術者の初配属単価が上昇し、収益性の向上にもつながりました。新卒技術者の配属も計画より前倒しで推移いたしました。従いまして、稼働人員、技術者単価が前年同期を上回り、好業績に寄与しております。

これらを踏まえ、売上高は5,006百万円(前年同期比10.7%増)、営業利益は882百万円(前年同期比27.7%増)、経常利益は882百万円(前年同期比27 .6%増)、四半期純利益は617百万円(前期同期比28.8%増)となりました。

第62期(2024年1月期)の業績予想(通期)の進捗状況

引き続き、下期においても、事業環境に大きな下振れリスクはないと予測。通期の業績予想に対して、順調に売上高、利益ともに進捗。

ロシア・ウクライナ情勢など不安定な世界情勢ではありますが、当社を取り巻く事業環境、経済環境においては、引き続き下期においても大きな下振れリスクはないと予測しております。従いまして、顧客企業の開発スピードは今後さらに加速すると予測されますので、下期以降、来期に向けて技術者要請は高まってくると考えております。

通期の業績予想に関しましては、技術者数、稼働率、技術者単価等の個々の前提条件の計画に対する進捗は、まばらな部分もありますが、補完し合い、全体的には売上高、利益ともに順調に進捗すると予測しております。

これらを踏まえ、第62期の通期業績の見通しは、売上高は9,797百万円(前期比6.0%増)、営業利益は1,325百万円(前期比11.0%増)、経常利益は1,328百万円(前期比10.4%増)、当期純利益は920百万円(前期比2.8%増)の増収・増益を見込んでおります。

上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況

東証プライム市場の上場維持基準適合に向け、目標より1年前倒しで流通株式時価総額100億円に到達。

当社では、IR活動を通して、9期連続の増収・増益実績、10期連続の増収・増益期待という継続的な好業績、株主・投資家の皆様への還元方針をこれまで以上に積極的に市場に発信してまいりました。その結果、当社への理解度が向上し、現在の株価水準が形成されていると思います。当社は、中期経営計画の最終年度2025年1月期を、東証プライム市場の上場維持基準 「流通株式時価総額100億円」の達成期限として目標設定しております。2023年9月7日時点において124億円となり、目標より1年前倒しで到達している状況です。

中期経営計画(2023年1月期~2025年1 月期)の進捗状況

「付加価値の高いエンジニア集団」というブランドイメージを意識し、経営数値目標の達成に向けて、採用活動に取り組む。

中期経営計画で掲げている技術者数1,600人という経営数値目標に向けて、当社の強みである「技術者にとって魅力的な仕事と教育環境の提供」「アルトナー社内でキャリアアップを完結できるジョブ型雇用」「将来メーカー勤務も可能な転職支援制度」を打ち出し、2024年4月入社の新卒採用220人、2024年1月期のキャリア採用180人を目標としてチャレンジしてまいります。

営業環境と採用環境はトレードオフの関係にあり、現在、営業環境は技術者ニーズが非常に旺盛ですが、それと相反して、採用環境が非常に激化しております。ただ、これまで積み上げてきた当社の特徴は「付加価値の高いエンジニア集団」にあり、お客様からもアルトナーのブランドイメージとして認知されております。このブランドイメージを毀損しないように、採用の質を意識して、採用活動に取り組んでまいります。

配当性向50%を基本方針として、当期純利益の増益を継続し、前年割れのない、また、右肩上がりの配当額を還元していく。

株主・投資家の皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

配当に関する当社の基本方針について、この場で補足させていただきます。配当性向50%を基本方針とし、また、同時に安定した配当額を重視しております。当期純利益の増益を継続して、前年割れのない、また、右肩上がりの配当額を還元していく考え方を基本としております。

第62期の中間配当は当初の予想より5.5円増配し、37.5円となりました。期末配当は32.0円を予定し、年間配当は69.5円(前期比9.5円増配:配当性向80.2%)を予定しております。

今後とも、皆様の継続的なご理解とご支援、ご協力を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

市場のホットなテーマのアルトナーへの影響

Q 株昨今のインフレに伴う賃上げ圧力の影響
A インフレに伴う賃上げ圧力により、顧客企業の社員の皆様の賃金がベースアップする確率は高く、それに伴い顧客企業との当社の技術者の契約単価交渉にもプラスに働くと考えております。

Q 円安・円高の為替変動の影響
A 顧客企業への為替の影響を注視しておりますが、当面、当社の事業環境への影響はないと判断しております。

Q アフターコロナによる事業への影響
A 今後は在宅勤務、テレワークがなくなるのか、新たな就業スタイルとして定着するのか、顧客企業の動向を含めて注視しています。これが定着すると、採用において、学生・就業希望者の働く場所・地域に関する希望を実現しやすくなります。

Q ChatGPTをはじめとする生成AI分野の事業への影響
A 当社は、膨大な情報量を処理する生成AIに不可欠な半導体の製造装置の開発に関わっています。今後、半導体の製造装置のニーズが高まることが予測され、当社のビジネスにとってプラスになると考えています。

 

 

2023年10月6日

代表取締役社長 関口相三

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