過去の社長メッセージ

技術革新における顧客ニーズを逃さず、さらなる飛躍を目指してまいります。

代表取締役社長 関口相三

 

第61期(2023年1月期)の市場環境

国内外の不安定な情勢の影響を受けることなく、技術革新に伴い、自動車業界、半導体業界からの技術者要請が旺盛。

新型コロナウイルス感染症、ロシア・ウクライナ情勢、資源価格・為替の変動といった国内外の不安定な情勢がございましたが、当社は大きな影響を受けることなく、事業推進することができました。当社の主要顧客である自動車業界は、2050年「カーボンニュートラル」達成に向けて、また、CASE等の技術革新の真っただ中にあり、そのソフトウェア化の進展により、半導体のニーズが急増しております。これらの業界は、足元の景気動向にかかわらず、開発を加速していく事業環境にあり、当社への技術者要請が旺盛でした。

第61期(2023年1月期)の業績概要

稼働率、稼働人員、技術者単価が上昇し、2桁成長、9期連続の増収・増益を達成。

当社は、自動車業界、半導体業界に照準を合わせて、営業活動を強化した結果、稼働率、稼働人員、技術者単価が上昇しました。また、コロナ禍で一時的に悪化が見られた離職率が、コロナ禍前のレベルにまで改善いたしました。

これらを踏まえ、第61期の売上高は9,242百万円(前期比14.1%増)、営業利益は1,194百万円(前期比18.2%増)、経常利益は1,203百万円(前期比16.5%増)、当期純利益は895百万円(前期比22.8%増)となり、2桁成長、9期連続の増収・増益となりました。中期経営計画の1年目として、順調に進捗いたしました。

第62期(2024年1月期)の業績予想

エンジニアの不足感は継続。「カーボンニュートラル」関連プロジェクトからの活発な技術者要請を予測。

第62期の市場環境に関して、顧客企業からの技術者要請、また採用市況の激化から、コロナ禍前以上にエンジニアの不足感があります。第61期に引き続き、「カーボンニュートラル」関連の戦略重点マーケットの顧客企業において、開発プロジェクトからの活発な技術者要請を予測しております。「カーボンニュートラル」に対するアプローチについては、材料、インフラを含めて、その周辺テーマも注視し、事業展開してまいります。

これらを踏まえ、第62期の通期業績の見通しは、売上高は9,797百万円、営業利益は1,325百万円、経常利益は1,328百万円、当期純利益は920百万円の増収・増益を見込んでおります。

上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況

東証プライム市場の上場維持基準の適合に向け、取り組みが着実に進行中。

東証プライム市場の上場維持基準の未充足項目である流通株式時価総額100億円達成に向け、流通株式比率を70%に引き上げ、そして、1株当たり当期純利益は2023年1月期84.24円(前期比22.8%増)となりました。

また、資本効率の向上のため、M&Aへの資金活用、配当還元の拡大等の様々な取り組みの結果として、ROE20%以上(2018年1月期実績26.9%)を目指してまいります。

これらの結果、移行基準日(2021年6月30日)時点対比で、株価は2023年1月末時点は997円(16.2%増)、直近(3月31日時点)は1,354円(57.8%増)となりました。流通株式時価総額は2023年1月末時点は75億円(82.9%増)、直近(3月31日時点)は100億円(143.9%増)となりました。

中期経営計画(2023年1月期~2025年1月期)の進捗状況

ジョブ型雇用の強みを打ち出して、経営目標数値 技術者数1,600人を目指す。

中期経営計画において、経営目標数値として技術者数1,600人を掲げております。2023年1月末時点で1,157人となっており、2024年1月期においては、2023年4月に新卒技術者130人が入社し、キャリア技術者180人の採用を計画しております。激化する技術者の採用市況において、スキルを重視したジョブ型雇用の当社であれば、様々なプロジェクトを経験しながらキャリアアップできる点をアピールして、学生、求職者の共感を得て、目標達成につなげたいと考えております。

株主・投資家の皆様へ

第61期は増配、60周年の記念配当で還元。第62期も増配を予定。

株主・投資家の皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当社は第61期に会社設立60周年の節目を経て、100周年に向かうビジョナリーカンパニーとして新たな一歩を踏み出しております。第62期は中期経営計画2年目となり、最終目標の成果を左右する重要年度と位置付け、全社員一丸となって取り組んでまいります。

当社は、株主・投資家の皆様に安定的な配当を実施することを、経営の重要課題としており、配当性向50%をベースに検討することとしております。第61期の普通配当は、中間20.0円、期末23.0円(前回予想19.0円より4.0円増配)の合計43.0円となります。加えて、会社設立60周年、上場15周年に当たり記念配当17.0円を実施し、年間計60.0円(配当性向71.2%)となりました。

また、第62期の配当は、中間32.0円、期末32.0円の合計64.0円(配当性向73.9%)を予定しております。今後とも、皆様の継続的なご理解とご支援、ご協力を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 

2023年4月28日

代表取締役社長 関口相三

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