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アルトナーエンジニア

機能性評価は、半導体製造装置を市場に出すにあたり、その性能の評価を行い、評価そのものを開発に生かしていく業務です。

子供の頃から好奇心旺盛で、機械などを見ると「これはどういう仕組みで動いているんだろうか?」と様々なことに興味を持っていたY.S.さん(以下:Yさん)は、学生時代、光通信で使う数式や、装置に光ファイバーを接続することなどを学んでいました。アルトナー入社5年目を迎えた今は、実験段階の半導体製造装置の機能性評価、点検、メンテナンス業務を行っています。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

Profile

プロダクトバリューグループ
電気・電子 Y.S.

総合光科学部 グローバルシステムデザイン学科
2017年新卒入社 20代
〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉

幅広く技術が学べて、研修内容が充実しているため、
色々な業界に携われる可能性を感じ、アルトナーに入社を決めました。

Yさんは卒業研究では、水面にレーザーを当てて、反射して返ってきたそのレーザー光を読み取り、レーザーの射出部分から水面までの距離を計測するという研究を行っていました。それは例えば、水上飛行機が着水する時に機体から水面までの距離を測ったり、工場のタンク内の水の残量を、非接触で計測する技術が背景にあります。

就職活動の際にはそうした学生時代に学んだことが活かせる仕事に就きたいと考えていたYさん。アルトナーに入社を決めた理由は、幅広く技術が学べて、研修内容が充実していることでした。技術者派遣会社という業態も、色々な業界に携われるのでYさんにとっては魅力的に感じたそうです。

入社後、電気関係の会社への配属を志望します。教育研修では実習として回路を作り、また、はんだ付けやオシロスコープを使って回路の波形を読み取る作業などを学びました。この研修での業務は今でも行うことがあり、とても役に立っているそうです。また学生時代に学んでいた光ファイバーやレーザーなどの取り扱いの経験も、現在の業務に生かされています。アルトナーの研修がかなり充実したカリキュラムだったということもあり、自信を持って配属先に向かうことができたそうです。

機能性評価、点検、メンテナンス業務は、
半導体製造装置の全般に関わります。

Yさんは品質保証、組立調整等の商品や製品に付随する業務を担うプロダクトバリューグループに所属しています。2017年に新卒としてアルトナーに入社し、5年目を迎えた現在の配属先では、実験段階の半導体製造装置の機能性評価、点検、メンテナンス業務を行っています。機能性評価は、半導体製造装置を市場に出すにあたり、その性能の評価を行い、評価そのものを開発に生かしていく業務です。また、点検で装置に不具合や欠陥が見つかった場合には、それを上の工程の作業者にフィードバックし、社内にある評価用装置(評価号機)で検証しながら不具合を解消し、同じ改修を他の装置にも実施します。


現在の業務がとても気に入っているYさん。機能性評価、点検、メンテナンス業務は、半導体製造装置の全般に関わるため担当している工程の把握はもちろんですが、半導体の製造の流れそのものも把握しておく必要があります。実際、Yさんは設計開発を行っている人から、ソフトを設計している人まで、常に様々なメンバーと連携を取って、業務を行っています。Yさん自身、ゆくゆくは、自分から提案できるようなエンジニアになりたいと考えています。

まだ世に出ていない製品をいち早く市場に送り出すため、
様々な課題に取り組んでいます。

現在、世界が目指している脱炭素社会の実現や、様々な分野で加速するデジタルトラスフォーメーション(DX)も関係し、市況は半導体そのもののエンジニアも不足しがちで、忙しくなってきているそうです。Yさんもそうした環境下で、まだ世に出ていない製品をいち早く市場に送り出すため、期限に向かい様々な課題に取り組んでいるそうです。日進月歩の半導体製造装置の世界では設計開発にスピードが求められます。

Yさんの業務の周囲では、半導体製造装置そのものだけでなく、それを操縦・操作するためのソフトも、製造の早さや精度を左右するので、操作しやすいように日々改良が加えられているのです。最先端の技術が詰まった半導体製造装置を扱う業務に携わっているYさんは「世界で最先端の技術が学べるということにモチベーションが生まれています。」と言います。日々新しい知識が学べることにやりがいを感じていて、自身でも、業界や業務に必要な様々な知識を、常に学んでいます。また、専門にしている電気・電子分野だけでなく、現在の業務の中で行われている3D CADを使っての部品や工具の製作なども、学んでみたいと考えています。

Yさん1日の業務の流れ


出社してまずミーティングを行い、その後開発業務に入ります。昼の休憩中にはニュースやメールのチェックなどもしています。午後も開発業務を行い、退社前に1日の業務報告を行います。扱っている装置にトラブルが発生した時や、緊急なメンテナンスが発生した時は、残業することもあります。

休日はゲームをしたり、
テニスの試合の動画を楽しんだりして過ごしています。

休日は、ゲームをしたり運動がてらにやろうと始めたテニスの試合の動画を楽しんだりして過ごしているYさん。コロナ禍が収束したらまたテニスを再開しようと考えています。

1つの技術分野を専攻するだけではなく、
幅広い分野に関して興味を持ってほしい。
それだけでも数年後が違うかも知れません。

エンジニアの世界に入り、学生時代や就職活動の時の想像を超えて、あらためてその技術分野の幅広さを感じているYさんから、エンジニアを目指す学生たちへのアドバイスです。「1つの技術分野を専攻するだけではなく、幅広い分野に関して興味を持ってほしい。それだけでも数年後が違うかも知れません。」その思いは、Yさんが学生時代に学んでいた、レーザーやファイバーなどの知識が、実際に現在の業務に役立っているところから来ています。

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