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アルトナーエンジニア

電池が置かれる様々な環境や使用材料へ、抵抗なく対応できているのは学生時代に材料工学を学んでいたからです。

S.A.さん(以下:Sさん)はアルトナーに入社してからこれまで、自動車メーカーの電気自動車向け電池の研究開発で、主に分析や評価の業務を担っています。電池が置かれる様々な環境や、使用材料によってパフォーマンスがどう変化していくのかなどを研究しています。電池には様々な材料が使われますが、Sさんは学生時代に材料工学を学んでいたこともあり、金属に限らず様々な材料に比較的抵抗なく対応できています。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

Profile

ハイバリューグループ
機械 エキスパート S.A.

大学院工学資源学研究科 材料工学専攻
2017年新卒入社 20代
〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉

“エンジニア”や“モノづくり”という視点で企業を見ていく中で、
アルトナーは自分との相性が良いと感じ入社しました。

Sさんは大学の工学部で材料工学を学んでいました。就職について考えた時、Sさんはモノづくりに携わりたいという思いはありましたが、特別な分野や何らかの製造に携わりたいなどの具体的な考えはありませんでした。就職活動では材料工学を履修していたこともあり、その分野や製造で使用される技術に関連する仕事をしたいという気持ちで、鉄鋼関係や金属関係など様々な企業を見ていました。

Sさんは一方で、“エンジニア”や“モノづくり”という視点でも企業を見ていた中で、エンジニアをサポートすることを主としているアルトナーを知り、ちょっと面白そうだと思います。その後、面接などでアルトナーの採用担当者と話をしていく過程で、Sさん自身の気持ちに共感いただいたことや、自己PRで挙げていた「素直なこと」という部分は、エンジニアにとって大事な要素だと認めていただいたことによってアルトナーという会社と自分との相性が良いと感じ、入社するに至ったのです。

Sさんは、入社する際にアルトナーの最先端技術に携わるハイバリューグループに所属することを希望します。それはやはり、自分にとって技術を身に付けるためには最先端な技術を学ぶことが1番良いと考えたからです。またハイバリューグループは、企画や設計など研究開発に特化しているイメージもあり、そうした最先端分野で活躍できるということが選択の大きな理由です。

様々な材料に抵抗なく対応できているのは、
学生時代に学んだことの蓄積だと感じています。

Sさんはアルトナーに入社してからこれまで、自動車メーカーに配属され、電気自動車(EV)向け電池の研究開発プロジェクトで、主に分析や評価の業務を担っています。電池が置かれる温度環境、電池自体をつくる環境や材料によってパフォーマンスがどう変化していくのかなどを研究するのです。電池には様々な材料が使われますが、Sさんは金属に限らず様々な材料に比較的抵抗なく対応できているのは、学生時代に材料工学を学んだことの蓄積だと感じています。

また、電池の分析・評価では、電池1つといっても、機能を求めるための構造的設計や、使う材料など様々な要素があるので、それらをすべて理解する必要があります。ある視点では良いけれど、違う視点では問題がある、また別の視点では他に影響があるなど、1点だけを見ていては正確に評価することができません。そうした相違を各担当チームとのコミュニケーションによって理解を深めながら業務を進めています。

世界的にもカーボンニュートラルを目指している今、Sさんの携わる電気自動車(EV)の電池分野も社会的ニーズは大きく、配属当初と比較しても、プロジェクトの内容も複雑になり仕事量も増してきていると感じているそうです。何よりプロジェクトの進捗を早くしたいという現場の意気込みがあるので、この分野は確実に進歩していくとSさんは考えています。

難しい課題を解決し、プロジェクトを前進させるためには、
周囲の方々とのコミュニケーションが非常に重要です。

Sさんの業務は、先進的な研究の中での分析・評価ということもあり、世の中的にも初めて向き合うデータベースや検証というシーンがあります。それらをどう評価していくのかというのは非常に難しい点も多いですが、そうした課題を解決し前に進めるには、周囲の方々とコミュニケーションをしっかり取っていくことが、エンジニアとして仕事をする上で非常に大切だとSさんは考えています。

「これはこういうことですか。」や、「なぜそういうことが起きているのか。」など、配属先のプロジェクトの中で積極的に議論したり、コミュニケーションを取ることで難しい課題も解決していくように意識をしているのです。Sさんはかつて、コミュニケーションを積極的に取ることに対して苦手意識があったそうですが、周囲にいた自身と同じような方を客観的に見たときに、本当は相手に正確に伝えなければならないことが、伝え漏れている様子などを見ているうちにコミュニケーションの必要性を強く感じ、意識するようになったそうです。

難しい壁を上手く乗り切れた時や、
課題を解決して次へのステップに進めるシーンに出会えると、
やっていて良かったと感じます。

希望していたハイバリューグループで携わる先進的な研究分野は、実際にはSさんにとって、課題や壁に直面する機会が非常に多く、難しさを感じる場面が多いそうです。しかし、そうした難しい壁を上手く乗り切れた時や、課題を解決して次へのステップに進めるシーンに出会えると、やっていて良かったと感じるそうです。

そのためにもSさんは課題を解決するにあたって、分析の結果に基づいた対処の提案や、結果と照らし合わせ電池を作るプロセス処理に対して「ここを変えてみると改善するのではないか。」などのコミュニケーションを積極的に行っています。

より広い視野でモノづくりに対して考えて、
取り組めるような人間になっていきたいと考えています。

Sさんは現在、入社当時と比べて主観的な意見を持ちつつ、違う多角的な視点を取り入れる発想の柔軟さが生まれていることに、自身の成長を感じています。それによって分析の結果に対する次のステップの提案が、以前よりも具体的にできるようになり、今までになかったような発想をしやすくなったそうです。それは様々なチームとのコミュニケーションによって培われ、取り入れられた知見だと考えています。

今後は、分析・評価したデータや結果に対して、もっと統計学的なアプローチなどを取り入れ信頼性を高めていきたいと考えています。モノづくりという観点ではプロセスの考え方などももっと学び、より広い視野でモノづくりに対して考えて取り組めるような人間になっていきたいと考えています。

また、Sさんは「現在使用している分析・評価用の装置をより多く使いこなせるようにもなりたいですし、チャンスがあれば今扱っている電池とは違うリチウムイオン電池やニッケル電池などの様々な電池や、電池に限らず例えば、化合物半導体など材料科学がもっと活かせる他分野についても取り組んでみたいと考えています。」と言います。

今はエンジニアを続けてと考えているSさんですが、将来は自身の周囲の環境などによって働き方に対する考え方が変わる可能性もあるとも思っています。その時は、例えばアルトナーの転職支援制度というエンジニア本人が希望して、配属先の顧客メーカーからも要望があった場合、その転職をサポートしてもらえたり、Uターンで地元に戻って働くためのサポートをしてもらえる制度を利用したり、社内の教育に携わるなどいろいろな選択肢を検討したいそうです。

エキスパートという役職に就いて、チームメンバーが
様々な技術に興味を持つような機会を作れるよう心掛けています。

Sさんは2021年の2月から、エキスパートという役職に就いています。エキスパートは、ハイバリューグループの、細かくいくつかに分かれているチームをまとめていくようなリーダー的存在の役職です。チーム全体の管理やスキルアップ、教育などを行います。普段は配属先に常駐してプロジェクトに携わりながら、基本的には月1回でミーティングを開き、チームメンバーの状況を確認する中で、課題や悩みなどをお互い話し合ったりするそうです。

他にもSさんは、普段の業務に直結する技術はもちろん、他にも世の中の新しい技術などをテーマに勉強会を行うなど、チームメンバーが様々な技術に興味を持つような機会を作れるよう心掛けています。

アルトナーには積極的にトライさせてもらえる環境があります。

自身がアルトナーに入社した理由と近いそうですが、Sさんからエンジニアを目指す学生の皆さんにメッセージがあります。「エンジニアとして活躍したい、技術を学びたいなど、モノづくりに携わりたい意識を持っている方にとっては、技術に対応する仕事があり、技術を使って課題解決をしていくというような業務が待っているので、アルトナーはすごく活躍の場がある会社ではないかと考えています。

特に自分がやりたいと考えている技術に対しては、積極的にトライさせてもらえる環境があります。また、就職活動においては技術職としてではなく、総合職として採用する会社も多いので、エンジニアとして働くことができるというのは一つの選択ポイントになるのではないでしょうか。」

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