アルトナーの技術領域について ー 業務内容や求められるスキルとは「ソフトウェア編」
アルトナーでは、エンジニアの技術領域を「ソフトウェア」「電気・電子」「機械」の3つに分け、それぞれの専門性を活かしたフィールドで活躍できる環境を整えています。
どの領域でも共通しているのは、学校で学んだ基礎を土台に、実際のモノづくりの現場で経験を積みながら技術を磨いていくことです。携わる業務や求められるスキルは領域ごとに異なりますが、社会を支える製品やサービスに関わりながら、エンジニアとして着実に成長していける点は共通しています。
ソフトウェア領域は、製品やシステムの挙動や考え方を形にする領域です。プログラムを書くこと自体が目的ではなく、「何を実現したいのか」を考え、仕組みとして設計していきます。
アルトナーでは、学生時代に学んだ情報系の基礎を土台に、実際の開発現場で経験を積みながらソフトウェア系エンジニアとしての思考力や技術力を磨くことが可能です。
今回は、ソフトウェア系エンジニアの仕事内容や求められるスキル・将来身に付く力について、アルトナー能力開発本部 ソフトウェア研修担当の小出リーダーにお話をうかがっていきます。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

能力開発本部
ソフトウェア研修担当
リーダー 小出 賛美(こいで よしみ)
〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉
アルトナーのソフトウェア領域とは
ソフトウェア系エンジニアは、IoT機器に組み込まれるソフトウェアやネットワークシステムのアプリケーションソフトウェアの開発等を行います。
アルトナーのソフトウェア領域は、大きく以下の3つの種類に分けられます。
■モノを動かすソフトウェア(エンベデッド)
車やロボットなどの「モノの動き」を制御するためのソフトウェアを開発します。たとえば、自動車のECU(電子制御ユニット)に組み込まれ、車をどのように動かすか、安全装置をどのように制御するかといった役割を担います。
■物理現象を再現するソフトウェア(モデルベース)
製品やその動作環境を仮想空間上で再現し、シミュレーションを行うためのソフトウェアです。たとえば、自動車そのものや走行環境をプログラム上で再現し、「この条件で正しく動作するか」を事前に検証します。実機を使わずに検証できるため、開発を効率化しスピードを高められるメリットがあります。
■情報を管理するソフトウェア(ITソリューション)
主なものに、顧客管理システムや会計システムなど、企業の業務を支えるソフトウェアがあります。こういったソフトウェアは、会社の運営をスムーズに進めるために活用されています。
主に扱う技術・知識
エンベデッドでは、C言語やC#などの組み込み系プログラミング言語に加え、ECUやマイコンの知識、データを入出力するための電気的な基礎知識、制御対象となる製品そのものへの理解が求められます。
モデルベースでは、MATLAB Simulinkなどのツールを使い、ブロックを組み合わせてシミュレーション環境を構築します。車の重さや速度、動き方などを理解するための、物理法則への理解も重要になります。
ITソリューションでは、ネットワークやセキュリティの基礎知識に加え、Java、C#、SQL、TypeScriptなどのプログラミング言語を扱います。
主なお客様・関わる製品
自動車業界や半導体業界を中心に多くの企業と取り引きがあります。
自動車の制御ソフトウェアや、工場で稼働する半導体製造装置・検査装置の制御に加え、自動車の走行環境のシミュレーションなど、社会を支える様々な製品・サービスに関わっています。

グループごとの業務・役割
◼️ハイバリューグループ(HVG)
主に研究開発領域を担うグループです。
次世代の製品や新しい技術について、各ソフトウェアをどのような仕組みで実現するのがよいかを検討し、試作や検証を行います。
■ワイドバリューグループ(WVG)
製品の設計・実装の中心を担います。
ソフトウェアの仕様や設計方針に沿った設計書の作成や実装、テストなどを行います。
■プロダクトバリューグループ(PVG)
品質保証や運用・保守を担当します。
完成したソフトウェアが設計基準を満たしているかを確認し、安定して運用できるよう支えます。
最近の技術トレンド
近年ソフトウェア領域では、業務効率化やDXといった流れが注目されています。また、生成AIを業務で使う機会も増えているため、生成AIを活用する力や生成AIが出した結果を精査する力も今後より求められます。
よくあるQ&A
Q. ソフトウェア領域ではどんなスキルが求められますか?
A.考えを言語化し、認識をすり合わせる力です。
ソフトウェア開発では、自分の頭の中にある設計意図や論理を、言葉や資料でわかりやすく伝える力が欠かせません。また、相手の考えや要望を引き出しながら、「何を実現したいのか」「どこまでをソフトウェアで担うのか」といった認識を丁寧にすり合わせていくコミュニケーション力も重要になります。
加えて、ソフトウェアが扱う製品や現象、業務内容に興味を持ち、自ら調べて理解を深めていく姿勢も重要です。技術の進歩が目覚ましい領域だからこそ、既存の技術をしっかり理解したうえで、新しい技術を柔軟に取り入れていく力が今後ますます求められていくでしょう。
Q. ソフトウェア領域で働く中で、身に付くスキルは何ですか?
A.プログラミングの基礎と、論理的に考える力です。
研修では、配属先で求められているプログラミング言語を使いながら、基礎的なプログラミングスキルと、プログラムを書くための論理的思考力が身に付けて頂きます。
配属後も主体的に学び続けることで、設計や上流工程への理解も徐々に深まり、任される業務の幅も広がります。
Q. どんな方がソフトウェア系エンジニアに向いていますか?
A. 仕組みの背景や目的を考えられる方です。
「これは何のための仕組みなのか」「どんな製品や業界と関わっているのか」と、身の周りにある製品や仕組みに関心を持てる方が向いています。
また、ソフトウェア開発は一人で完結する仕事ではないため、周囲と円滑なコミュニケーションが取れる方も向いていると思います。
Q. ソフトウェア領域ではどんな学部・学科出身の方が多いですか?
A.情報系やソフトウェア系の学部・学科出身の方が多く在籍しています。
Q. ソフトウェア領域ではどのようなツールやソフトウェアを使いますか?
A. Visual Studio、MATLAB、Simulink、Excel、Visual Studio Code など。
Q. ソフトウェア系エンジニアとして、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
A. 仕様をひも解く過程や、周囲と相談しながら形にしていく時間そのものにやりがいがあります。
ソフトウェア開発の仕事は、1つのシステムが完成するまでに長い時間がかかることもあるため、1つ1つの工程を楽しめることが、ソフトウェアエンジニアを続けるうえで大切な姿勢と言えます。