協力会社の方とチームを組み、裁量の大きいプロジェクトにやりがいを感じています
今回は、アルトナーの「請負・受託グループ」で活躍するAさんと、一緒にチームを組んで働く協力会社のKさんにお話をうかがいました。プロジェクトの一部を任され、チームで進める請負・受託という働き方においては、協力会社の方との連携が欠かせません。
派遣から請負・受託に異動した当初はとまどいもあったと語るAさんですが、Kさんとコミュニケーションを密にとることでスムーズな業務進行ができていると語ります。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

請負・受託グループ
機械系 A.Y.
工学部 通信工学専攻
2008年 新卒入社 40代
〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉
請負・受託業務は裁量が大きいがゆえに責任も伴います

アルトナーの請負・受託グループで、自動車のブレーキ部品の設計に携わるAさん。この分野でのキャリアは10年近くに及び、これまでは派遣エンジニアとして働いてきましたが、2年前より現在の請負・受託という働き方に転身しています。
両方の働き方を経験してきたAさんは、請負・受託の特徴の一つとして「裁量の大きさ」があるといいます。仕事の進め方を自身でコントロールできる働き方は、責任の重さを感じるものの、Aさんのモチベーションにつながっています。
また請負・受託事業では、エンジニアとしてのスキルだけではなく、プロジェクト全体を管理するマネジメント能力も求められます。最初は不安もあったというAさんでしたが「やるなら責任を持ってしっかりやろう」と気持ちを切り替えていったと語ります。
協力会社のKさんにはデータ収集や図面作成など多岐に渡る業務をサポートしてもらっています

プロジェクトを円滑に進める上で、協力会社の方との連携は不可欠です。協力会社のKさんには、データ収集や図面作成など多岐に渡る業務をサポートしていただいており、チームで協力しながらプロジェクトを進めています。現場の指揮命令者であるAさんは、Kさんと意見をすり合わせながら、お客様が求めるスケジュール感と品質を担保できるよう、共に最適な方法を模索しているそうです。
「Kさんは優秀な方なので、特に私から技術的に指導することは多くありません。日々幅広い業務においてサポートをお願いしており、大変助かっています」
という言葉からは、AさんがKさんに寄せる信頼の大きさがうかがえます。
今回は、協力会社のKさんにも、Aさんとの働き方について伺いました。
「Aさんはとにかく、相談しやすい雰囲気を作ってくださるんです。私が何か壁にぶつかったり、この方向で合っているか迷ったりしたときに、すぐに相談に乗っていただけます。しかも、Aさんは経験豊富なので、私がおそらくここで引っかかるだろうなというポイントがわかるようなんです。ちょうど私が詰まっている時に、的確なタイミングで助け舟を出していただけるので、本当に助かります」
マネジメント側として、無理のない業務量の調整を徹底しています

Aさんは、協力会社の方と働くうえで心がけていることについて「無理のない業務量を調整すること」を第一に挙げています。納期調整をはじめ、お客様とさまざまな交渉を進めるにあたり、共に働くメンバーが過度な負担を感じることなく、パフォーマンスを最大限発揮できることを意識しています。
Aさんが徹底しているという業務量の調整について、Kさんはどのように思っているのでしょうか。
「お客様から仕事を受ける際、Aさんは圧倒的な速さで正確な工数を見積もるんです。例えば『この作業は1個あたり1時間かかるから、100個やったら8時間で終わる1日では無理だ。日数で割るとこうなるから、他の業務に影響が出る可能性がある』という計算が瞬時にできる。経験が豊富だからこそできるんだと思います。業務を無理に詰め込むと、結局アウトプットの質が落ちてしまうことをわかったうえで業務量を調整してくださっていると感じます」
Aさんは、チーム全体が無理なく力を発揮できるよう業務量を適切にマネジメントしており、Kさんもその環境の中で、自身の力を十分に発揮しながら、オン・オフのバランスを大切にできているそうです。
コミュニケーションがうまくいかないとチームが機能しません。
Aさんがチームリーダーとして日頃から大切にしているものには、Kさんとのコミュニケーションもあります。業務時間外には雑談をすることも多いのだとか。
Kさんに、チーム内のコミュニケーションについてどのように感じているかうかがいました。
「チームではコミュニケーションがうまくいかなくなることが一番怖いことです。チームが機能しなくなりますから。例えば、進捗確認においてもAさんは、私から一方的に報告するだけでなく、積極的に『ここら辺、どう?』と聞いてくださいます。一方的な報告だけでなく、双方向のコミュニケーションを取っていただいているのでとても助かっています」
また、趣味はバイクというAさんは、もともと二輪免許を持っていなかったKさんを“バイク仲間”に引き込むことにも成功。何度か一緒にツーリングに出かけたことがあり、長野まで足を延ばしたこともあるそうです。プライベートを含めコミュニケーションを積極的に取ることが、仕事を円滑に進めることにつながっています。
Aさんは「当たり前」を徹底する仕組みづくりをしてくれています。
Kさんが特にやりやすいと感じているのは、Aさんによる業務に取りかかる前の「丁寧な説明と意識づけ」だといいます。AさんはKさんに「この業務をなぜ受けるのか、なぜ必要なのか、求められるアウトプットの質はどの程度なのか」を、業務に取り掛かる前に丁寧に説明しています。ゴールのポイントと、そこまでの道筋が明確になるため「これって何のためにやってるんだっけ? 」と迷うことがなく、安心して業務を進められているそうです。
Kさんによると、Aさんがチームでの業務を円滑にするため行っている工夫は、他にもまだあります。
「我々の仕事は常に最新のデータや図面を共有している必要があるんですが、Aさんは最初に『お互いが進めている仕事のデータは、必ず全員がアクセスできる場所に置こう』というルールを作ってくれたんです。Teamsを最大限に活用して、いつでも最新の情報にアクセスできるようにインフラを整えてくださいました」
この徹底した情報共有のおかげで、Kさんは過去の経緯を確認したり最新情報を探したりする時間を大幅に短縮し、欲しい情報をすぐに見られるようになりました。もし新しいメンバーが入ったとしても、業務が属人化していないためスムーズにプロジェクトに入れるだろうと語っていただきました。
Aさんの丁寧な指導のおかげで成長を感じています。
Kさんがエンジニアとしてモチベーションが上がるのを感じるのは、自身が携わった設計業務が次の工程に進んでいることが目に見えたときです。お客様から『次のステップをお願いします』というフィードバックが返ってくると、車が完成するために確実に自分の技術が役に立っていると感じてやりがいを感じているそうです。
「最近は『図面で指摘することが減ったね』とAさんに言ってもらえるようになりました。Aさんの丁寧な指導と、安心して仕事に取り組める環境のおかげで、自分でも成長できているなと実感しています」
Kさん、ご協力ありがとうございました!
エンジニアを目指す方へのメッセージ。

アルトナーの請負・受託グループでは、協力会社と一体となったチームが高い専門性と円滑な連携でプロジェクトを成功に導いています。
最後に、Aさんよりエンジニアを目指す方へのメッセージです。
「モノを作ることは、エンジニアに限らずやはり楽しいことだと思います。そして、自分が作ったものが実際に形になり「これは自分がつくったよ」といえるというのは、何よりも嬉しい瞬間です。この『自分で考えて設計したものが形になり世に出て行く喜び』を、エンジニアとして皆さんと共有できたら嬉しく思います。」