【6年目のエンジニア】組立調整の業務で培われた知識や視点が、設計開発にも活かされています。
新卒入社から約6年。エンジニアとして経験を積み重ねてきたTさんは、入社当初に綴った「会社に貢献したい」という想いを胸に、今もなお成長し続けています。配属先での試行錯誤、新たな技術領域への挑戦、そしてワイドバリューグループへのキャリアアップ──。アルトナーという環境でどのように成長を遂げたのか、その軌跡をたどります。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

ワイドバリューグループ
電気・電子 T.Y.
工学部 機械工学科
2019年 新卒入社
〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉
機械系から電子・電気系へ。新たな領域にチャレンジしています。

(2019年 新卒エンジニアブログの同期との写真)
入社時にWebサイト「新卒エンジニアブログ」を担当したTさんは、当時のブログを見返し、一緒に写っている同期の顔を思い出しながら懐かしく入社研修時を振り返ります。ブログには、会社への貢献意欲と、一生懸命、勉強したいという意欲あふれる言葉が綴られており、新入社員ならではのひたむきさが伝わってきます。今では少しずつエンジニアとしての自信や社会人らしい落ち着きがでてきたと感じているそうですが、根底にある仕事への前向きな思いや成長意欲は変わらず当時のままです。
Tさんは入社当時、大学の工学部で学んだ機械系の知識を活かしたいと思いアルトナーに入社しました。今は電気・電子系の設計開発という新たな領域に挑戦しています。変わらぬ挑戦の姿勢を持ち続けていることがTさんの成長の根幹にあります。
モノづくりの業務を知りたいという思いから私のエンジニア人生が始まりました。

Tさんがエンジニアを志したきっかけは、大学の授業でCADを使用した設計技術に触れたことでした。授業では図面ができたら作業は完了でしたが、Tさんは完成した図面が実際にどのように製品となって世の中に出ていくのか、そのプロセスに強く興味を持ちました。このことがきっかけでエンジニアという仕事に惹かれたといいます。
モノづくりに魅力を感じたTさんは、まずは基礎となる組立調整の業務を知りたいと思い、アルトナーのプロダクトバリューグループへの配属を志望しました。Tさんの現場を知りたいという思いを知った当時の研修担当者は、「優秀なエンジニアを目指すうえで、モノづくりの基礎を学ぶという姿勢は正しく、必ずT君の将来につながると確信している」と大きな期待を寄せていました。エンジニアとしての基盤を育成してくださった研修担当者には、今も感謝の気持ちを忘れていないとTさんは語ります。
職場でのコミュニケーションに悩んだ時、支えてくれた存在がいました。

新入社員研修を終えたTさんは、自動車のエンジンバルブを作る企業に配属されました。図面通りにものが完成しているかの検査や調整の業務を担当し、基礎的な図面の読み方やモノづくりの流れを習得しました。
Tさんの初めての配属先で目上の方とのやりとりに慣れていなかった当初は、業務上のすれ違いやうまく思いが伝わらない場面もあり、落ち込むこともあったそうです。そんなTさんに寄り添ってくれたのが、当時の営業担当者でした。月に一度はTさんの様子を見に来てくれ、アドバイスや励ましの言葉をかけてくれたそうです。「最初の配属先なのだから失敗することもある。失敗から学ぶことが大切」──営業担当者からの言葉は、Tさんの心を軽くし、視野を広げるきっかけとなり、大きな支えとなりました。
この経験を通して、相手の状況に配慮しながらも質問や相談を積極的に行うようになったというTさん。意識的にコミュニケーションを取ることで仕事をスムーズに進めることや、知らない知識を教えてもらうことで業務に活かし成長することの大切さを学びました。
ワイドバリューグループへの挑戦が、キャリアを大きく変えました。

入社後3年が経過した頃、Tさんは地元大阪へのUターンを希望し、アルトナーのエリア限定制度を利用して異動を実現しました。いつかは地元へ戻りたいと思っていたTさんにとって、勤務地を選択できる制度は安心感があり、Uターンを希望する他のエンジニアにとってもとてもありがたい制度だと感じています。
新たな配属先では、これまでの機械系ではなく、電子・電気系の業務に従事することになりました。技術領域が変わったことは、Tさんにとって大きな挑戦でした。電子・電気の知識があまりない状態からのスタートだったため、基礎から自主的に学習を開始したというTさん。電子・電気関連の記事を読み込むなどして、地道に知識を得ていきました。目に見える機械と違って、電気は“見えにくい”世界。波形や信号を読み取ることが必要で、慣れるまでは難しさを感じたといいます。Tさんはそうしたなかでも、「与えられた業務に誠実に向き合っていれば、道は開ける」という信念を持ち続けました。
新しい業務に邁進する中、組立調整の業務で学んだ知識を、設計開発業務に活かしてみたいと思い、ワイドバリューグループへのキャリアアップに挑戦したTさん。営業担当者やアルトナーの先輩からの後押しもあり、社内公募制度へ応募し、ワイドバリューグループへのキャリアアップを実現します。プロダクトバリューグループで感じた、商品の安全性を担保したうえでお客様の手に渡すというやりがいに加え、設計開発という1からものを作り出すやりがいを感じながら、日々仕事に励んでいます。
燃料電池の開発を通して、社会に貢献できる仕事にやりがいを感じています。

現在Tさんは、家庭用燃料電池の設計・開発に携わり、制御プログラムの動作検証や、不具合対応などを担当しています。発生した不具合の原因究明と改善は難しい業務であるといいますが、エネルギー効率や環境負荷への配慮が求められる中、燃料電池技術の最前線に関われていることに誇りを持っていると語ります。脱炭素社会の実現という大きな流れに自分の仕事が貢献できているのは、非常に意義のあることだと感じています。
今後も電気系の知識を習得しキャリアアップしたいと語るTさんは、目の前の業務に真摯に取り組み、着実にスキルを磨いていくことが、未来のキャリアを切り拓くと信じています。
週末の過ごし方が、日々の仕事のモチベーションになっています。

日々忙しい仕事に対するモチベーションは、週末の予定を立てることだというTさん。旅行に行ったり、友人と食事をしたりして、気分をリフレッシュしています。最近は名古屋でグルメ巡りも楽しみました。アルトナーは有給休暇も取得しやすく、メリハリのある働き方が可能です。こうした環境も、日々の業務に前向きに取り組む土台となっています。
エンジニアを目指す方へのメッセージ

「学生時代には、色んな年代の人と話すことを意識してほしいです。人との会話から学べることは多いですし、コミュニケーション力は社会に出て必ず必要になります。モノづくりが好きな人やモノの仕組みに興味がある人にとっては、エンジニアの仕事本当に面白いですし、自分の成長を感じられる職業だと思います。ぜひ一緒に働きましょう。」