ライフステージが変わっても、キャリアは続くー 仕事と子育てを両立してきたママエンジニアの18年

Tさんは、18年間にわたり仕事と子育てを両立しながらエンジニアとして働き続けてきました。ライフステージの変化と向き合いながらどのように仕事に向き合い、キャリアを築いてきたのでしょうか。今回は、ママエンジニアとしてのTさんのこれまでの歩みと、子育ての終わりが見えてきた今、改めて見据えている未来についてお話をうかがいました。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

Profile

ワイドバリューグループ
機械 T.A.

工学デザイン専攻
2005年キャリア入社 40代
〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉

自動車の先行技術開発に携わり、車両計画を担っています

ワイドバリューグループに所属するTさんは、これまで自動車メーカーを3社経験し、先行技術開発に携わってきました。大容量バッテリー搭載検討をはじめ、人間工学の観点からの検討、部品レイアウトの設計、試作車・モックの作成と評価など、幅広い業務に従事してきました。

現在は、先行車両開発の中でも車両計画に関わる業務を担当しています。製品化の前段階に位置する業務が多く、車両全体を見渡す視点や柔軟な発想が求められる領域です。これまでに培ってきた専門性と経験を活かしながら、日々の業務に取り組んでいます。

配属後、少しずつ生活のリズムが整っていきました

Tさんが育休から復職したのは、子どもが生後10か月の頃です。配属が決まるまでの約1か月間は、アルトナーの事業所に通い、配属前研修を受けていました。

この時期は子どもの体調が安定せず、保育園から連絡を受けて迎えに行く日が続きました。丸一日勤務できる日がほとんどなく、仕事と育児の両立の大変さを強く感じていたといいます。

しかし、配属後は日に日に子どもに体力がつき、発熱で呼び出されることも少しずつ減っていきました。生活のリズムが整うにつれ、仕事にも徐々に集中できるようになっていったと話します。

看護休暇を時間単位で使えたことはありがたかったです

これまでにTさんは、産休・育休のほか、看護休暇、介護休暇、生理休暇など、様々な制度を利用してきました。中でも看護休暇制度は子育ての時期に特に助けられた制度の1つです。

小さな子どもは急に体調が変わることも多く、朝は元気でも午後に保育園から連絡が入ることもしばしばあります。そうした場面で看護休暇を時間単位で取得できたことは、仕事と育児を両立するうえでとても助かったと話します。制度が実際の育児に即した形で使えることのありがたさを実感したそうです。

また、子育てを経験したことで、仕事への向き合い方にも変化が生まれました。自分自身が無理なく働き続ける方法を考えるようになっただけでなく、周囲の人への見方も変わっていったといいます。子どもが小さく、急に休みが必要になる人がいても、それを特別なことではなく自然に受け止められるようになったそうです。子育てを経験したからこそ「お互いさま」という感覚を大切にできるようになりました。

配属先での人間関係づくりも積極的におこなってきました

家族との時間を大切にするため、仕事の進め方にも工夫を重ねてきたと語るTさん。依頼を受けた業務がどの程度の時間で完了するのかを事前に見積もり、できるだけ時間内に終えられるよう計画的に進めることを意識しています。
また、急な休みが必要になった場合でも周囲が困らないよう、資料の保存場所や業務の進捗状況を日頃からチーム内で共有しています。子育てに理解がある配属先だからこそ、こうした工夫も前向きに続けられたといいます。

さらに、Tさんは配属先での人間関係も大切にしてきました。できるだけ多くの人と顔見知りになっておくことで日々の業務が進めやすくなると感じていたからです。

その一環として、配属先のメンバーが一緒に参加できるイベントを企画することもありました。モータースポーツに興味のある人に声をかけて行ったレーシングカートのイベントは、これまでに数回開催しています。多い時には20名ほどが参加し、部内だけでなく部外の方々が参加することもありました。子どもを連れて参加する人もおり、自然と交流の輪が広がっていったといいます。

Tさんはこうした場を積極的に企画することで、配属先での人間関係を円滑にするための工夫をしてきました。お互いが困っているときには自然と助け合えるような関係性づくりは、今でも大切にしています。

エリア限定制度は、子育て世代が安心して働ける制度の1つです

Tさんがアルトナーで働き続けたいと感じている理由の1つが、エリアを限定して働ける「エリア限定制度」です。
他のエンジニア派遣会社で働く方と話す中で、勤務地を限定できる制度は実はあまり多くないと知ったというTさん。引っ越しを伴う転勤の心配が少ないアルトナーのエリア限定制度は、子育て世代が安心して働ける制度でもあると感じています。

また、派遣という働き方においては、配属先によって通勤距離が大きく変わることも少なくありませんが、配属先が変わる際も通いやすい勤務地を考慮してもらえたことは、子育てと仕事を両立するうえで大きな安心につながりました。

子育ての終わりが見えてきた今、次の学びとエンジニアとしてのあり方を見つめ直しています

Tさんのお子さんが小学生から続けてきたPTA活動も、高校卒業を迎える今年度で一区切りとなります。これまで週末の多くを学校行事や役員活動に充ててきましたが、今後は自分のために使える時間も増えていくと感じています。

これからは、研修への参加や資格取得にも挑戦していきたいと話すTさん。現在の配属先ではExcelを使う場面が多いため、スキル向上につながる資格取得を検討しているほか、以前から学ぶ意欲があった英語についても勉強したいと考えています。

また、先行技術開発に携わるエンジニアとして、固定観念にとらわれずアイデアを出せる存在でありたいという思いも強くなっています。これまでの経験を活かしながら、柔軟な視点で物事を捉えられるエンジニアを目指したいと力強く語ってくれました。

仕事と育児を両立するなかで、Tさんが大切にしてきたこと

仕事と子育てを両立するうえで、利用できる会社の福利厚生や人事制度を知っておくことはとても大切です。会社制度を適切に利用することは、長く働き続けるための助けになります。年に一度でも制度の内容や会社規定に目を通しておくことをおすすめします。

そして、日頃から周囲との関係を大切にしておくことも欠かせません。いざというときに支え合える環境が、仕事と育児の両立を後押ししてくれます。

TOP