医療現場の生の声に耳を傾け、世の中の人々を支える製品を開発したいです。

子供の頃から、人を支え生活を豊かにする仕事をしたいと考えていたGさん。学生時代に学んできた数学の知識をIT業界で活かしたいと考え、ソフトウェアエンジニアを目指しました。現在は医療情報システムの設計・開発に携わっています。
(取材・記事執筆:アルトナー取材班)

Profile
ワイドバリューグループ
ソフトウェア ITソリューション G.H.

大学院 自然科学研究科 理工学専攻
2021年 新卒入社 20代
〈役職・年齢・業務内容等は取材時のものとなります。〉

充実した研修制度があり安心できました。

Gさんは大学で数学を専攻していました。研究内容は、病院のベッド数やワクチンの接種可能量に上限があることを想定した数理モデルです。治療の受け入れ態勢が少ない場合に、どのように感染症が流行するかを研究していました。

学生時代は数学の勉強を熱心にしており、教員免許も取得していたGさん。学んできた数学の知識を生かしながら活躍ができる、ソフトウェアのエンジニアに興味を持っていました。しかし、工学系の知識やスキルは学んでいなかったため、エンジニアとして働いていけるかという不安を抱えていました。

そんなGさんがアルトナーでエンジニアとして働くことを決めたのは、充実した研修体制に魅力を感じたからです。また、技術者派遣という働き方であれば、幅広い業界の中から自分の強みを活かせる業界を見つけられると感じたこともアルトナーを選んだ決め手の1つでした。

価値の高いシステムを作るためには、医療業界の理解を深めることが重要です。

Gさんが現在携わっているのは、医療情報システムの設計開発です。システムの要件定義書(※)や機能仕様書(※)の作成など、システム開発の上流工程を担っています。また、データ分析や、開発されたソフトウェアの単体・結合テストの実施、それら全工程の管理などをしています。
※要件定義書:システム開発において、お客様の要望や要求を開発側がまとめた書類
※機能仕様書:システムが実現すべき機能や動作を記した文書

Gさんは、医療分野のエンジニアには医学の基礎知識が必要不可欠だと考えています。医療従事者がどのような現場で仕事をしているかといった医療業界の理解も重要です。ソフトウェアの知識はもちろん、基本的な医学の知識や医療業界についての理解がないと、開発するシステムがお客様(医療従事者)の求めるものとはズレてしまう可能性があるからです。

医師の方々要望や意見を反映し現場で本当に使いやすい製品にするために、Gさんは交流会や学会へも積極的に参加しています。日頃、学びを深めている医学的な知識を基に丁寧なヒアリングの結果、製品がお客様からよい評価を受けたときは、頑張ってきてよかったとやりがいを感じています。

医師の業務を支援するシステムを開発しています。

Gさんが現在開発しているのは、医師の業務を支援するシステムです。具体的には、医療従事者間のコミュニケーションツールの開発を行っております。この製品により、医師間での迅速な情報共有が可能になり、患者への適切な治療はもちろん、医療現場の負担軽減など多くのメリットが期待されています。

Gさんが製品の活用を想定している分野の専門医は、現在、本来必要とされる人数の半分ほどしかいない状況です。そのため、他分野の医師が専門医に相談したくても、すぐに連絡がつくことは難しい場合が多く、必要なときに適切なアドバイスをもらえないといった課題があるといいます。

Gさんが開発に携わる情報システムにより、緊急性の高いケースにも迅速に対応できることが期待されています。医療従事者はさることながら、世の中の多くの人々に利益をもたらすとGさんは考えています。

チームメンバーに負担をかけないよう、コミュニケーションに工夫をしています。

システムの設計というプロジェクトの上流工程を担っているGさんは、立場的にチームメンバーから相談されることが多く、Gさんの決定はチームメンバー全員に影響を及ぼします。そんなGさんにはプロジェクトを円滑に進めるうえで、チーム作りに苦労した時期がありました。 自分自身でトライアンドエラーを繰り返しながら、チームが円滑に業務を行えるように日々工夫をしているそうです。

何かを決定するときにはチームメンバー全員が納得できるよう、根拠のある説明ができるように知識を深め、また、開発体制の方向性を統一したり改善策を検討したりする反省会を随時開き、情報をまめに共有するといった工夫も取り入れました。

さらに、初めてプロジェクトに参画するメンバーには、定例ミーティング前に短時間の雑談時間を設けています。新しいメンバーが他のメンバーとチャットのやりとりをする際の心理的なハードルを下げることが目的です。

Gさんはテキストでのコミュニケーションにも工夫をしています。実際の業務ではチャットでのやり取りが多いため、ちょっとした表現の違いなどが誤解を招き、開発メンバーに負担をかけることが起こり得るからです。自分自身の経験からも、Gさんはソフトウェア開発の現場ではコミュニケーション能力が必要であると強調します。

多くのお客様に価値ある製品を作りたいです。

Gさんの今後の目標は、 現在のシステムがより多くのお客様にとって価値のある製品になるような機能仕様書を作ることです。より一層システムを良いものにするために、ユーザーである医療従事者が何を求めているのかを理解し、そこに対して学習を深める必要があると考えています。さらに、コーディングやソフトウェアの事業計画、後輩育成など、新しいことにも挑戦し続けたいと語ってくれました。

プライベートでは、好きなアーティストのライブに行くのが趣味というGさん。仕事が大変なときも、楽しみが待っていると思うと頑張れるそうです。時には、残業があることもありますが、ライフワークバランスは実現できていると感じています。

エンジニアを目指す方へのメッセージ。

ソフトウェアは未経験でしたが、学生時代にやってきた数学の知識や研究の経験などがプロジェクト内での活躍に生きていると感じています。学生の間は、研究やアルバイト、部活動やサークルなど、学生の間だからこそ経験できることを体験し、未経験であっても恐れず興味のある仕事に挑戦してください。

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